「高知をSNSマーケティングの聖地に」SMMC高知の設立から4年の「株式会社コムニコ」が挑戦する未来とは

株式会社コムニコのソーシャルメディアマネジメントセンター高知(以下SMMC高知)は、以前もBUNTANでインタビューをさせていただきました。

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東京オフィスと関西オフィス、そしてSMMC高知の3拠点を構える株式会社コムニコは、SNSマーケティング事業を展開し、SNS運用効率化ツールの開発や販売も行っています。

今回は、SNSオペレーター兼アドディレクターの岡村さん(写真左)、マネージャー兼SNSアナリストの高野さん(中)、コンテンツクリエイターの竹村さん(右)にお話を伺いました。

高知拠点を設立してから4年。変わったことは?

ーーSMMC高知ができてどれくらいですか?

高野さん:2017年の12月なので、もう4年になりますね。

ーーBUNTANを立ち上げて初期に一度取材をさせていただいたんですよね。

高野さん:はい。その当時からは場所も変わり、新しいメンバーもいますので、あらためてコムニコの今とこれからをお話させていただければと思います。

ーーありがとうございます。それでは改めてにはなりますが、コムニコさんが何をしている会社なのか教えてください。

高野さん:SNSマーケティングの専門代理店として、戦略立案から運用までワンストップで行っています。

また、運用に関わるツールの開発・販売も行っています。

高知の現在の役割は、主にSNS運用の代行です。

広告の出稿や広告の数値を見てチューニング、レポートの作成、投稿の代行、テキストや画像の作成などを行っています。

ーー以前の取材時からサービス内容や会社全体で変わったことはありますか?

高野さん:業務の役割をチームとして分業したことでしょうか。

もともとコンサルティングチームがセールスもやっていましたが、今はセールスチームが新しくできて、分かれて業務にあたっています。

また、プランニングをするチームが新しくできるなど、専門分野で細分化していく動きがありました。

ーー組織・体制面で大きな変化があったのですね。

高野さん:はい。役割を分けたことで、より質のよいサービスを提供できるようになったと思います。

フルリモートになり、オフィスを移転

ーー昨年なぜオフィスを移転されたのでしょうか?

高野さん:実はコロナ禍の前、2020年の2月頃から会社全体としてリモートワークを推奨することが決まりました。

そして昨年、リモートワークを何ヶ月か実施してみて、できることがわかったので移転しました。

ーーなるほど。働き方が大きく変わったことで、自分のライフスタイルに変化はありましたか?

高野さん:変わったことはあまりないですが、健康への意識が変わったかなと。

今まではオフィスまで自転車通勤をしていて、片道30〜40分かかっていました。

リモートワークになって体力の衰えを感じるようになったので、意識的に外に出て歩いたり、体を動かしたりすることは習慣になりつつあるかなと思います。

ーー移動時間を自分の時間に使える反面、運動は失われがちですよね。
岡村さんはどうでしょうか?

岡村さん:休憩中に家事に時間を使えるのは大きいですね。

例えば食事や洗濯物などを休憩中にできるのはリモートワークの良さかなと思います。

ーーそうですよね。自分時間が増えたりもするのではないでしょうか。

岡村さん:ちょこちょこ家事ができるおかげで夜にまとめてやらなくていいので、夜ゆっくりお風呂に入れたり、睡眠時間を確保できたりしますね。

ーー健康になったと実感しますか?

岡村さん:家からまったく出ない日があるので、どっちかというと不健康になったかもしれません(笑)

ーー良いところもあれば悪いところもあるので、意識しないとですよね(笑)
竹村さんはどうでしょうか?

竹村さん:岡村さんとほぼ同じですね。

通勤する時間がなくなったので朝の用事に使えたり、仕事が終わったらすぐにご飯が食べられたり、時間をコンパクトに使えるようになりました。

自由な時間が増えたので、やりたいことがやれるようになったかなと思います。

ーーやりたいこととは何ですか?

竹村さん:趣味がゲームなので、ゲームの時間に充てています。
あとは油絵が好きで、油絵を描いたりもします。

それぞれの仕事内容と役割について

ーー油絵気になります!ありがとうございます。
では、改めてそれぞれのお仕事内容についてお伺いさせてください。

高野さん:私はSNSアナリストとして、SNS投稿の分析や分析した結果をレポーティングするのが主な仕事です。

基本的にはデータをダウンロードしてそのデータを成型してレポートの形に作るまでが1セットになっています。

案件によっては、データを分析して文章作成をして、サマリーという形でクライアントに提出まで行うこともあります。

ーー運用されたデータを抽出、整理されていくお仕事なんですね。
東京の本社やお客様との接点はあるんでしょうか?

高野さん:案件によってはあります。

直接代理店と話をして分析結果を伝えることもありますが、そうじゃない案件がほとんどですね。

ただ、案件によっては東京のコンサルタントと協力し、意見交換をしながら作成するレポートもあります。

ーー1人が抱えている案件の数でいうとどれくらいなんでしょうか?

高野さん:案件だと10〜15くらいですね。

ーーレポートをまとめる時期は決まっているんですか?

高野さん:月末で締めたものをまとめるので月初が忙しいですね。

ーーなるほど。岡村さんはSNSオペレーター兼アドディレクターということで、それぞれの役割を教えていただけますか?

岡村さん:SNSオペレーターはたとえば、企業アカウントの投稿につくコメントを監視して、返信代行を行う「中の人」が役割ですね。

あとは、配信する広告の設定、Twitterのいいね!やフォローキャンペーンに応募したユーザーを収集して、当選者を決めるためのデータを集めてクライアントに提出するといった、オペレーションの部分を担当しています。

ーーこんなコメントがきたらこう返すみたいな、ある程度はマニュアル化されているんでしょうか?
多種多様なコメントがあって炎上にもつながりかねない大事な要素だと思います。
判断基準が難しそうだなと思うのですが、どう対処されているんでしょうか?

岡村さん:マニュアルはある案件とない案件があって、マニュアルの中で回答できるものはそのまま返信します。

判断に迷うときはコンサルタントに相談をしています。

ーーコメント件数が多いときって大変じゃないですか?

岡村さん:はい。ちょうど昨日やりました(笑)

ーーそうなんですね(笑)
オペレーターの仕事をする上で、人の心に響くコメントやコンテンツについては経験値として蓄積されていきそうですね。

岡村さん:そうですね。あとは媒体のポリシーに詳しくなる傾向にありますね。

1年半くらいこの仕事をやっていると、「この言い回しだと広告が流せない」とか「広告が停止されてしまうんだ」という感覚がついてくると思います。

ーー広告媒体のポリシーは会社ごとに違い、よく改訂されると思いますが、社内での共有はあるのでしょうか?

岡村さん:しています。特にコンサルタントを中心に情報共有や説明を社内でしています。

ーーもう1つアドディレクターを兼任されているとのことですが、こちらはどんな業務でしょうか?

岡村さん:たとえば、SNS広告の予算・ターゲット・時期などといった情報を、SNSオペレーターが正確に落とし込めるように情報をまとめて下ろす役割ですね。

ーーなるほど。案件は一人でどれくらい抱えているんですか?

岡村さん:10〜20案件くらいですね。

ーーなるほど。忙しい時期や波はいかがでしょうか?

岡村さん:SNSオペレーターは、翌月の広告の配信設定を月末にまとめてやるので、一番忙しいのは月末です。

アドディレクターは、上げてきてくれた考察を見て次を考えていく流れなので、月中が忙しいですね。

ーー投稿代行と広告代行だとどちらの比率が多いんでしょうか?

高野さん:全体の業務割合でいうと広告代行でしょうか。

岡村さん:案件数でいうと投稿代行が多いかもしれないですね。

ーーありがとうございます。
竹村さんはコンテンツクリエイターとのことですが、どんなことをされているのでしょうか?

竹村さん:名前のとおりなんですが、投稿の中身のコンテンツを作る仕事ですね。

投稿するテキストや画像を作り、作ったコンテンツをお客様のアカウントをお借りして投稿するのが主な仕事です。

案件にもよりますが、お客様に今月はこんな投稿をしましょうという提案をして、それを基にテキストを作り投稿をするのが一連の流れになります。

お客様から素材をいただき、それを投稿することもあります。

ーーコンテンツの中身はどのように考えるのでしょうか?

竹村さん:はい。コンサルタントとプランニングチームの方と一緒に案出しをして、お客様の要望もヒアリングしながら考えることが多いですね。

ーークライアントが出されている商品やサービスを理解していないと案を出すのはむずかしいと思いますが、時間をかけて勉強されているんですか?

竹村さん:そうですね。サンプルを送ってもらい、実際に商品を手に取って触って使用することもあります。

自分たちが商品やサービスをわかっていないとテキストも書けないですし、実際に使って感じたことを言葉にしないとユーザーにも伝わらないと思うので、実際に触れて確かめることは大事にしています。

ーー大事なことですよね。投稿する種類としては、テキスト、画像、動画だと比率はどれくらいですか?

竹村さん:テキストが一番多いですね。

画像を一から作ることよりは、クライアントからいただいた素材のサイズを変えたり文字入れ、加工することが多いです。

動画制作は今のところほとんどないです。

ーー今のSNSって動画や画像ありきかなと思っていましたが、テキストが多いんですね。

竹村さん:そうですね。
もちろん画像があった方が効果が出やすい時もあるので、こちらから「こういう画像ご用意できませんか?」と提案する場合もあります。

通算予算を1日で使い切ってしまった!失敗をどう乗り越えた?

ーー話を変えまして、みなさんの失敗経験をあえてお伺いできればと思います!

岡村さん:Instagramの新しい広告機能で、社内でだれも対応したことがない状況でやってしまいました。

調べながらやっていたものの、誤った操作をしてしまいました。

さらに、通算予算に設定しないといけないところを1日の予算でやってしまっていて、全期間で使うはずの予算をほぼ全部使ってしまいました。

ーーそれはけっこう大変ですよね…?(笑)

岡村さん:本当にその時は「もう仕事やめよかな…」と思いました。

入社して3ヶ月くらいだったので、当時の責任者や東京のマネージャーがなんとか対処してくださいました。

やめたい気持ちにもなりましたが、できなかった悔しさが勝って絶対失敗しないようにしようと思って続けてきましたね。

ーー大変な失敗を乗り越えられたんですね。
やっていておもしろさを感じたことはありますか?

岡村さん:Twitter広告で声優さんが出るライブ配信をしたいという依頼が来ました。

わたしは声優さんがすごく好きなので、ターゲティング案を出して広告配信をしてみたら、キーワード別で一番エンゲージメントを稼げていたときはうれしかったですね。

ーー自分が好きな領域でターゲティングをして広告を出したら成果が出たのですね!
結果としてクライアントにもしっかり還元して評価されるのはおもしろさでもあり、やりがいになりそうです。
竹村さんの失敗経験は何かありますか?

竹村さん:入社して1年くらいのときにInstagramのキャンペーンで、当選した方にDMを送る作業がありました。

Instagramはアカウントに制限がかかりやすくて、DM(ダイレクトメール)を操作しすぎてDM機能が使えなくなりました。

期限内に当選者にDMを送らないといけないのに送れなくなってしまったことがありました。

ーーそのときはどう解決されたんですか?

竹村さん:チームリーダーに助けていただき、制限を解く方法はないかを一緒になって必死に調べました。クライアントにも謝罪の電話をしました。

結局解除する方法がなかったので、1週間ほど自然に解除するしかなかったですけど。

ーーそれは大変でしたね。
コンテンツクリエイターとしての醍醐味について教えてください。

竹村さん:自分たちで投稿を作っているので、ユーザーからいいねやコメントをもらえるとうれしいですね。

ーー自分たちがやっているんだと公には言えないけど、やりがいや充実感はありそうですね!

竹村さん:バズったときは最高ですね。(笑)

ーー高野さんの失敗談はありますか?

高野さん:マネージャーになってからの失敗は山程ありますね。

納期がどうしても間に合わなくて、納期をずらしてもらってクライアントやコンサルにご迷惑をかけたこともあります。

ーーSNSオペレーターやクリエイターのように成果が見えづらい部分も多い職種かと思いますが、そのあたりはどうでしょうか?

高野さん:分析をして改善案を提案する案件もあるので、2〜3ヶ月後に改善案が反映されているとやっていてよかったなと感じますね。

レポートを作ってクライアントとミーティングするときにすごくわかりやすいと言ってもらえるとやる気にもつながります。

頭を空っぽにするために散歩をする

ーーみなさんのプライベートの趣味についてお伺いできますか?

竹村さん:平日はリモートワークなので、家でできるゲームと油絵ですね。
最近はAPEXというゲームをすることが多いです。

高野さん:散歩をよくします。
家の周りに山があって舗装されているので上の方まで歩いて登ります。

鴻ノ森ってわかりますか?塚ノ原あたりの山なんですが、初めて登ったときは一生登りきれる気がしませんでした(笑)

帰ろうかと思いましたが、へろへろになりながら登りました。

ーー運動を目的に登っているんですか?

高野さん:状況によりますね。
その日頭脳を使う労働をしていたら一切何も考えずにぼーっと歩きます。

動物がいたら「あ、動物だ」と思うくらいには無ですね(笑)

家にいると仕事のことを考えてしまうので、強制的に頭を空っぽにするために散歩している感じです。

ーー無にする時間も大事ですよね。岡村さんはいかがでしょうか?

岡村さん:一番時間を割いているのは太鼓の達人だと思います。
好きなボーカロイドや東方Projectの曲をやっています。

ーーもしかしてフルコンボとかしちゃいますか?(笑)

岡村さん:もちろんあります(笑)

「高知をSNSマーケティングの聖地に」もう一度原点を思い出す

ーー今後チャレンジしたいことや夢や目標を教えてください!

竹村さん:今は他のコンテンツクリエイターと比べると仕事量が少ない方なので、もっといろいろな案件に関われるように挑戦して会社に貢献していきたいですね。

岡村さん:仕事面では、LINE広告やYouTube広告など、どんな媒体でも対応できるように知識とスキルを身につけていきたいです。

広告のことで岡村さん以上に知っている人はいないよねと全社員から思われたいですね。

人生の目標は中学生の頃から決まっているんですが、母親になることです!

高野さん:高知に来た当時の記者会見で言っていた「高知をSNSマーケティングの聖地にする」という話があって、聖地というのは運用の部分もそうですが、親会社の株式会社ラバブルマーケティンググループも含めて高知にSNSマーケティングを普及させて、「高知といえばSNSマーケティングだよね」というところは目指していきたいなと思っています。

そのために採用人数も増やしていますし、案件を安定して回せる状態を高知で作るのがまず第一ですね。

その後に、新しいサービスづくりや講義をするなど、SNSマーケティングの輪を広げていきたいと思っています。

ーー当時の記者会見で言われていたことの実現に向けて、現在再構築している感じですね。

高野さん:そうですね。自分の中で軸になっているので、SMMC高知の未来に向けて今後も大事にしながら動いていけたらいいなと思っています。

ーー原点に立ち返るのはすごく大事だと思います。
新しい働き方の取り組み、移転、そして体制変更など、「コムニコ(SMMC高知)2.0」を迎えた感じですね。ますます今後のコムニコさんが楽しみですね。
本日はありがとうございました。

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ライターの感想
SNSマーケティングという言葉はよく聞きますが、正直詳しくは知らない世界だったのでどんなお仕事をされているのか知れて新鮮でした。 これからの商品やサービス作りにはSNSマーケティングが欠かせないと思うので、今後のコムニコさんの益々の活躍に期待しています。ぜひ高知からSNSマーケティングを普及させていってほしいです!
この記事を書いた人
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Haruhi Takahashi

愛知から高知県梼原町に移住。フリーのwebライター。 田舎暮らしを満喫しています。
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