サーフィン後に出社ができる!?医療を通じ100年を越えて地域を支える「大井田病院」の働きがいとは

高知県宿毛市にある大井田病院は、大正2年に診療所として開設されてから108年の歴史ある病院です。

ラテン語で「信条」を意味する「Credo(クレド)」を病院理念に掲げ、地域に寄り添った医療を提供しています。

今回は、管理部 総務課長の宮本さん、医事課の濱田さんにお話を伺いました。

県外から高知へUターン。その背景は?

ーーさっそくですが、お二人の普段の業務について教えていただけますか?

宮本さん:私は管理部総務課で、医師、看護師、薬剤師など資格をもっている人がやらない仕事全般をしているイメージでしょうか。

院内の施設、設備管理や医療機器の更新など「誰がやっているの?」と思うものも対応をしています。

担当する業務の種類が多いので一言でいうのはすごくむずかしいですね。

濱田さん:私は窓口業務がメインで、月末は保険請求や会計業務全般を担当しています。

ーー1日の業務の流れや過ごし方はどのような感じですか?

宮本さん:毎日決まったことをやるというのはなくて、曜日によってある程度は決めていますし、関連部署等からの依頼や会議、業者の打ち合わせ等をふまえて日や時間を決めて取り組むという流れですね。

ーー1週間の中で大枠を決めて動かれているのですね。
宮本さんは入社してどれくらいですか?

宮本さん:2年目ですね。前職は調剤薬局で働いていました。

ーー調剤薬局でも現在のような事務や管理業務をされていたのでしょうか?

宮本さん:調剤薬局では薬剤師として勤務していて、その前は官公庁で働いていたので、業務内容はまったく違いますね。

ーー官公庁で働かれていたのですね。濱田さんはいかがでしょうか?

濱田さん:転職して今3年目ですね。

ーー医事課で働くにあたって、資格等はもっているのでしょうか?

濱田さん:専門学校に行っていたので、資格はいくつかもっています。

ーー濱田さんはもともと高知出身でUターンだと聞いていますが、なぜ大井田病院に転職されたのですか?

濱田さん:宿毛出身で高校まで宿毛に住んでいて、大阪に進学後そのまま県外で就職しました。

その後福岡にも住んだこともあるのですが、ずっと医療事務の仕事をしていました。

地元の高知に戻ることになり、医療事務以外の仕事を探していましたが、資格や自分の知識を活かすならやっぱり医療事務だと思い、大井田病院に転職しました。

ーー転職時はどういうお仕事を探されていたのですか?

濱田さん:化粧品とかが好きなので、販売の仕事もいいかなと思っていましたが、経験を活かせる医療事務に再度決めました。

ーーなるほど。化粧品や美容に関してはプライベートで楽しまれている感じですか?

濱田さん:そうですね。ネットでもいろいろ見たり、美容好きの友だちがいるので情報交換したりしています。

ーーいいですね。宮本さんは高知出身ですか?

宮本さん:そうです。大学は徳島の薬学部を出て外資系の製薬会社に入社しました。

ーー製薬会社ではどのようなことをされていたのですか?

宮本さん:営業をしていました。MRといわれる職業ですね。
そのあと高知の官公庁で働くことになり、Uターンしてきました。

これからも医療に携わりたいという想い

ーーUターンをされた経緯を教えてもらえますか?

宮本さん:医療には今後もずっと関わりたいと思っていました。

地域医療に関わる仕事が官公庁にあり、私の年齢で受ける最後のチャンスだったので、「今しかできないことを経験することが今後の役に立つのではないか」と思ったのです。

高知にはいつか帰りたいと思っていたこともあって、Uターンを決めました。

ーーなるほど。そのあとは宿毛で薬剤師として働かれていたのですか?

宮本さん:四国の南西エリアで働いていました。

ーーそこから宿毛に移住してきた理由はなぜでしょうか?

宮本さん:サーフィンが好きなことが理由の1つです。
東京の製薬会社に勤めていたときは千葉に、高松や松山にいるときは高知にサーフィンをしに行っていました。

あとは若いときしか学べないこともたくさんあるし、区切りをつけるのは早い方がいいとも思っていたからですね。

私は高知の西部で育ったので、いつかは帰ってきたいという強い思いもありました。

大井田病院は自分が得た知識や学んだことをすぐに活かせる

ーー薬剤師と総務での仕事は全然違うと思いますが、医療に携わるという意味で幅広く関われる今のお仕事に就かれたのでしょうか?

宮本さん:どの業種でも共通していることですが、ざっくりいうと総務課長の今やっている仕事と同じなのです。

MRをしていたとき、初めは営業だけですが、四国のマネージャーのような立場になると総務課長と同じような仕事になります。

薬局のエリアマネージャーになっても、結局は総務課長みたいな仕事をするので、相手が薬剤師かどうかだけの違いです。

医療業界をマネジメントしていくのは、何の領域でも同じなのかなと今は感じています。

ーーなるほど。今のお話にもつながってくると思いますが、仕事をされている中で、自分がおもしろいと感じるところややりがいはどんなところでしょうか?

宮本さん:当院が大きすぎず小さすぎずな規模なので、自分が学んだことをすぐに業務に活かせるところですね。

今はオンラインでいろいろな情報にふれる機会が多くなって、こんなことを試してみようかとか自分が得た知識を実践できることはモチベーションにもつながっていると思います。

濱田さん:請求業務は内容や点数がたびたび変わることがあり、そういうことを勉強することで自分の知識がついていくので、やっていてよかったなと思います。

窓口業務では本当にいろいろな人が来られるので、何気ない会話が楽しいですね。

田舎ならではのむずかしさも…

ーーその一方で楽しいことばかりではないと思います。苦労していることや大変な部分はどんなことでしょうか。

濱田さん:大井田病院は在宅医療にも力を入れていて、医療の幅が広いため、勉強は欠かせないですね。

宮本さん:仕事の大変さというよりはこの地域での大変さかもしれませんが、宿毛のような田舎では自分と同じ立場や考えの人に出会えることが少ないと感じます。

たとえば、東京だったら自分と同じ立場で同じような考えをもっている人がたくさんいるので、自分が得ようとしている情報にふれる機会も多いと思います。

しかし、田舎ではそういう情報にふれることも少ないですし、自分から探しに行かないと得ることもむずかしいかなと感じますね。

職種を超えた職員間の幅広い交流が魅力

ーーそれはわかる気がします。
大井田病院のいいところ、課題だと感じることについても教えていただけますか?

濱田さん:病院内で他部署との交流が多いので、職員間で仲がいいのはいいところだと思います。

今はコロナ禍でできていませんが、BBQや新人歓迎会など交流する機会があります。

最近ではランニング部やヨガ部ができました。
ヨガは講師の人を呼んでオンラインでやっています。

ーー部署を超えて幅広く交流されていて楽しそうですね!課題についてはどうでしょうか?

濱田さん:課題はたくさんあると思いますが、やはり今はコロナ禍で患者さんと距離が遠くなってしまっていると感じます。

すべての患者さんの状態をコロナ禍前までのように把握するのはむずかしいですね。

宮本さん:病院の規模もあると思いますが、大井田病院は人事異動が少ないかなと思います。

大きな組織であれば人事異動があり、自分が望んだ場所ではないところでも周りに合わせていかないといけないですし、とくに若いうちはいろいろな環境に柔軟に体験できた方が専門性や知識も向上するのではないかなと思いますね。

ーーいろいろな課で経験を積むのは会社としてもいいことかもしれないですね。
そのことに対して、何かアイデアや思いはありますか?

宮本さん:人事異動が当然の組織になればいいなと思います。

あとは、医療業界では学会発表がありますが、それを毎年恒例にすることで業務にメリハリができると思います。

しんどさはあるかもしれませんが、個々の能力が上がる機会になるんじゃないかと思います。

高知ならでは!?出勤前にサーフィンをたのしむ

ーープライベートに関してもお伺いできればと思います。
宮本さんはサーフィンをされるそうですが、よく行かれる場所やおすすめのスポットはありますか?

宮本さん:四万十市に下田という場所がありまして、出勤前によく行きます。

ーー出勤前にされるのですね!

宮本さん:そうですね。上手な人が多いので、すごくいい刺激になっています。
あとは釣りも好きです!!

ーー濱田さんのプライベートはどんな過ごし方をされていますか?

濱田さん:最近はランニングばかりしていますね。

冬に龍馬マラソンに出るためにトレーニングしています。
医事課にはマラソン部が4人いるので、みんなで頑張っています。

ーーみなさんで頑張られているのですね!

濱田さん:一度龍馬マラソンを経験していて前回は完走できなかったので、今回はまじめに取り組んでいます。

業界を俯瞰して経営目線で仕事に取り組む

ーー将来こんなことをしたいなど夢や目標はありますか?

宮本さん:業界を俯瞰して組織全体を見られる職員になりたいです。

そのためにはたくさんの知識や経験が必要だと思うので、しんどいことも率先して取り組もうと思っています。

経営目線で仕事をしていきたいですね。

濱田さん:私は医事課の課長を目標にしています。

医事課全般の仕事はもちろんですが、職員のことをすごくよく見てくれている方で、理解力もあり、何に対してもまじめな姿勢を見習っています。

ーーありがとうございます。
では最後の質問になりますが、お二人が一緒に働きたいのはどんな人ですか?

濱田さん:シンプルですが、明るくて前向きで意欲的な人ですね。
自分から行動して患者さんに目配り気配りができるような人と働きたいです。

宮本さん:知識をつけることが好きで、向上心が貪欲な人がいいですね。

周りから地域の病院という見られ方だけではなく、こんなこともできるのだと思ってもらえる病院にしていきたいと思っています。

大井田病院は、病院だけでなく特別養護老人ホームやデイケアもあるので、外部からの受け入れ体制も整っています。

もちろん長く働いてほしいですが、5年くらいだけ働いてみようかなと思うような人でも気軽に受け入れられるような組織にしていけたらと思っています。

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ライターの感想
私たちの暮らしを支えてくれる病院で誇りをもって働かれていることが伝わってきました。 多くの知識が必要で大変なお仕事だと思いますが、これからも地域の人にとってなくてはならない病院であり続けてほしいと思います。
この記事を書いた人
Haruhi Takahashi

Haruhi Takahashi

愛知から高知県梼原町に移住。フリーのwebライター。 田舎暮らしを満喫しています。
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