仕事、プライベート、誰もが利用経験があるのではないでしょうか。
年齢・時代、場所を問わず、必要な時に行きたい場所へ連れて行ってくれる便利な乗り物「タクシー」。
1965年5月に創業され、高知で50年以上の“歴史とヒト”を紡ぐタクシー会社があります。
今回は、高知新聞グループの“桂ハイヤー株式会社”で働く、おもてなしタクシー認定・ドライバー歴42年の長瀬さん、女性ドライバーで入社5ヶ月の谷崎さんへお話をお伺いしました。
タクシーの仕事って何してるの?
ー主にタクシーの仕事とは「お客さまを乗せて目的地まで届けること」と思いますが、具体的にはどうでしょうか?
長瀬さん:もちろんタクシー会社や地域性によってそれぞれ違うと思いますが、今は「流し」といって、街中を走りながらタクシー待ちの乗客を探すようなことはほとんどしません。
日中では10名の内1名くらいの割合でしょうか。
ーそれは意外です。
長瀬さん:昔は、流しが5割以上だったこともありましたが、基本的には得意先の配車でご利用いただくことが多いですね。
ただ雨の日は、流しでご利用いただく頻度は増えます。
左:谷崎さん、右:長瀬さん
ー谷崎さんも同じように配車がメインのお仕事なのでしょうか。
谷崎さん:私はまだまだ勉強中なので流しもしています。
例えば、朝はビジネスマンの通勤をターゲットにして道路を走ったり、日中は主婦の方を狙い住宅地へ行き、イベントがある時はその会場周辺に行くなどしています。
ー個人の裁量で、創意工夫されていらっしゃるのですね。休憩などはどのように取られているのでしょうか。
長瀬さん:時間は特段決まっていないので、お昼はほぼ事務所に戻ってきて食べてますね。
谷崎さん:私は外でそのまま食べることが多いです。まとめて休憩を取るのではなく、短い時間に分けて数回取っています。
ー働く時間とお休みについて教えてもらえますか
長瀬さん:勤務形態によって異なりますが、一回の勤務時間は長いですが、月間の勤務回数としては13日程度です。
また、1日働いたら次の勤務まで20〜44時間を空けないといけないので休みがしっかり取れます。
ー働き方がしっかり整備されていることが分かります。
プライベートでまとまった時間が欲しい方などは嬉しいですね。
ーちなみに、お二人はお休みの日はどんなことをされているんですか?
長瀬さん:私はテニスをしていることが多いです。
30歳くらいの時から初めたのですが、行けば誰かしら一緒にやってくれる仲間がいるんです。
ーテニスとはアクティブですね!谷崎さんはいかがですか?
谷崎さん:最近は家で音楽を聞いたり、Youtubeを見ていることが多いです。
ーYoutubeですか!ちなみにどんな動画を見られるのですか?
谷崎さん:タクシー関係の動画が多いですね。タクシー業界のあるあるや、豆知識を勉強できます。笑
ー勉強熱心ですね!少しどんな動画か気になります。笑
タクシードライバーになったきっかけ
ーお二人のドライバー歴を教えていただけますか?
長瀬さん:私は42年になりますね。
谷崎さん:私はまだ5ヶ月になります。
ーそもそもタクシードライバーになられた経緯はなんでしょうか?
長瀬さん:父親がタクシードライバーだったので、21歳で気付けば同じ道を歩んでいました。
ーお父さまがそうでしたか!
谷崎さん:私は、これまで他の仕事をしていましたが、「いつかタクシードライバーをやりたい」と思っていました。
元々車を運転するのが好きだったこともあります。
ーまさに今実現されているのですね。差し支えなければ、今までどんなお仕事をされていたのでしょうか?
谷崎さん:幼稚園教諭の後、とある企業で写真関連の事業を30年程やっていました。
ー全く別の業界からの転職ですね。タクシー業界は男性が多いイメージですが、抵抗はなかったのでしょうか?
谷崎さん:それが全くなかったんです。それに入社前と後でも、イメージとのギャップはなかったです。
毎日すごく楽しみながら仕事をさせていただいています。
妻との出会いはタクシー
ーこの仕事のどんな所に楽しさを感じられますか?
谷崎さん:お客さまが手を挙げられて乗車いただき、目的地まで安全に最短ルートを考えながら運転し、無事に到着した時ですね。
少し表現は違うかもしれませんが、ゲームをしてクリアした時の楽しさとか達成感みたいな感じでしょうか。
ー楽しんで仕事をされているのですね。反対に大変なことはありませんか?
長瀬さん:昔は泥酔した人の応対をすることが大変でした。笑
今ではそこまで泥酔される人も滅多にいなくなりましたね。
谷崎さん:特に無いですが、タクシー業界独自のルールは慣れるのに時間がかかりました。
ー独自のルールとは何ですか?
谷崎さん:ここは別の会社の列だから入ってはいけないとか、寄せ方や止め方などローカルルールみたいなものが結構あるんです。笑
長瀬さん:いつの間にか決まったルールがいっぱいありますね。笑
ー面白いですね。笑
乗車されたお客さまとの印象深いエピソードは何かありますか?
長瀬さん:一つそういう話でいうと、手を挙げてタクシーに乗車した一人が今の妻です。
自分も若かった時の話です。笑
ーなんと!他にも様々なドラマがあると思いますが、素敵なお話ですね!
長瀬さん:あとは、つい最近の話ですが、乗車いただいたお客さまから後日、お礼のお手紙をいただいたのは嬉しかったですね。
ーそれは嬉しいですね。
谷崎さん:長瀬さんは当社に数名いる、「おもてなしタクシー」の認定を受けている内の一人です。
(参考)おもてなしタクシーとは:乗客の皆さまに“おもてなしの心”で接客を行うタクシー。高知県観光ガイドタクシー認定制度実行委員会が実施する所定の講座を受講し、認定試験に合格したドライバーに与えられる制度のこと。
コーヒー牛乳みたいで、可愛かったのが選んだ理由!
ー桂ハイヤーさんの良さや特徴ってなんでしょうか?
谷崎さん:色々なタクシー会社さんがある中で、昔から接遇や運転マナーなどをなんとなく見ていました。
その中で、すごく丁寧で良いな!と思っていたのが「桂ハイヤー」でした。
あとはコーヒー牛乳みたいな車の色が特徴的で好きです。笑
夜になるとすごく可愛いんですよ。この色のタクシーに乗りたいって思いました。
ー確かに特徴的な色ですね。昔からあの色だったのですか?
長瀬さん:実は白だったんですよ。当時、洗車する時に地下水を使っていました。
塩分が含まれていたようで、数年洗っているうちに、サビがついて茶色っぽくなってしまいました。
「じゃあ新しい車を買う時は最初から茶色にしようや!」そんなことだったと思います。笑
谷崎さん:えーそんな経緯だったんですね!笑
ー面白いですね!笑
長瀬さん:あとは、高知新聞グループでRKCのテレビ放送局から仕事もあるので、芸能人や有名人、取材クルーを乗せることがありますね。
ー高知新聞グループだからこその依頼があるのですね。
長瀬さん:また最近、車を所有しない企業が増えてきているので、直接企業からご依頼をいただくことが増えてきました。
ー確かに所有からシェア、時間貸しなどの時代になってきていると聞きますね。
ちなみに一年を通して、繁盛期や閑散期などと浮き沈みはあるのでしょうか?
長瀬さん:やはり一番忙しいのは年末ですね。2月と9・10月は比較的利用者が減るかなと思います。
谷崎さん:ここ最近はインバウンド効果で、外国人の方の利用が増えてきたりもしているようです。
70歳まで現役でタクシードライバーを続けたい!
ーお二人の今後の目標を教えてください。
長瀬さん:70歳まで続けることですね!
谷崎さん:私も同じです!70歳まで、ドライバーとしてお客さまを運び続けたいと思います!
ーありがとうございます。それでは最後に、どんな方が桂ハイヤーさんのドライバーに向いていると思いますか。
谷崎さん:ホスピタリティーある方でしたら、どんな方でもきていただけると嬉しいです。
長瀬さん:やはりお年寄りに優しい方がいいですね。運転技術だけでなく、接遇を大事にされる方にぜひきていただけると良いと思います。
年齢や経験は関係ありませんので、ぜひ「桂ハイヤー」で一緒に働きませんか?お気軽にご相談ください。