オープンソースソフトウェア(以下、OSS)を自社で開発。
その名は「SHIRASAGI(シラサギ)」
39都道府県139社の協業ベンダーと一緒に、全国の自治体、病院、大学、学校などに導入。
CMS、グループウェア、ウェブメールといったアプリケーションをパッケージにしたOSSで、その「シラサギ」を使ったウェブサイト構築、ウェブシステム開発、サポートサービス、クラウドサービスなどを展開されています。
今回は、徳島県徳島市に本社を構える株式会社ウェブチップスさんに取材してきました。
自社開発オープンソース“SHIRASAGI”とは?
ーー御社は何をされている会社でしょうか?
野原さん:はい、自社開発パッケージとしてオープンソースソフトウェア(以下OSS)、“SHIRASAGI(シラサギ)”を開発してます。
ーーどんな特徴があるのでしょうか?
野原さん:分かりやすくいうと、Webアプリケーション開発のプラットフォームで、無償で提供しています。
ーー無料ですか!?
野原さん:はい、元々オープンソースは無料で使えるもので、それらを手軽に使い開発ができる環境を用意させていただいています。
代表取締役 野原社長
野原さん:現在、全国39都道府県の協業ベンダー様にビジネスツールとしてご利用いただいているのですが、利用の仕方は様々です。
例えば、ベンダー様がフォークして自社ツールとしてエンドユーザー様に提供されたり、そのままアプリケーションを開発されたりと使い方は自由です。
分かりやすくいうと、マンションそのものがSHIRASAGIと例えると、ベンダー様がマンションの名前は自由に命名し、内装はIT事業者さんやWEB制作会社さんが自由に造ることができるOSSです。
さらに、マンションや部屋をベンダーさんが自由に売ることができる。そんな感じでしょうか。
ーーなるほど。元々無料で使えるオープンソースでは、セキュリティーの問題はないのでしょうか?
野原さん:オープンソースと聞くと、セキュリティーや脆弱性については弱いと思われるかもしれませんが、それを担保しているのがまさにSHIRASAGIです。
弊社がISMSの認証を受けており、会社の信頼性はもちろんのこと、年に数回セキュリティーチェックを実施しています。
もちろん脆弱性が見つかりば適宜対処をしており、セキュリティーを担保しているのがSHIRASAGIの売りの一つです。
ーーそれは安心ですね。
野原さん:余談ですが、アメリカの国防総省のウェブサイトでもある有名なオープンソースが使われていたりするんですよ。
ーーそれは驚きです。公的機関でも使われるくらい信頼性のあるものなんですね。
野原さん:今では、世界中のシステムで、何らかのオープンソースが使われて
それだけオープンソースは浸透し、皆さんの役にたってい
クリエイターの仕事
制作チーム リーダー 稲谷さん
ーー稲谷さんはどのようなお仕事をされているのでしょうか?
稲谷さん:SHIRASAGIには、「CMS」「グループウェア」「メール」の標準機能があります。
主には、そのCMSを使ってWEBサイトを作りたいお客様へ、ヒアリング、企画提案、コンテンツ作成やディレクションを行っています。
ーー全体をコントロールしながら、制作物をつくる仕事なんですね。
稲谷さん:はい。なので、デザインだけではなく社内外とのコミュニケーションを円滑に取ることも大事な業務です。
SHIRASAGIをつくったきっかけ、想い
ーーそもそもSHIRASAGIをつくったきっかけはなんでしょう?
野原さん:元々前職で、OSSの開発をしていました。
その中で「もっともっと全国の人に使ってもらい、可能性を広げられるOSSを提供したい」と想い、スピンアウトしました。
自社開発OSSを全国に売りに行くのではなく、全国の事業者様と一緒になってSHIRASAGIを提供していくことで、より多くの人がWinーWinになると考えました。
ーーなるほど。
野原さん:また無料で使えるデモサイトをWEB上で公開しているので、事前にある程度触っていただき、興味ある状態でお問い合わせをいただけるので営業効率が良いです。
おやつタイム?独自の福利厚生
ーー独自の福利厚生などあれば教えてください。
野原さん:「おやつタイム」があります。
毎週水曜日の15時になると、休憩スペースに行って雑談をしながらおやつを食べてます。
ーーそれはいいですね!
野原さん:リフレッシュし親睦を深める為にやっていて、もちろんおやつは会社が用意しています。
おやつタイムは決まった時にやっていますが、お菓子と飲み物と書籍は会社負担で購入できるようにしています。
ーーおやつもそうですが、書籍購入は嬉しい制度ですね!
野原さん:あと社員旅行が年に一度6月にあって会社負担で行ってます。
飲み会も年に数回会社負担で開催してます。
プライベートの過ごし方
ーーお休みの日は何をされてますか?
野原さん:小説やマンガを読むか、アニメを見ることが多いですね。
ーーおすすめのマンガを教えてください!
野原さん:「響〜小説家になる方法〜」が好きで、徳島の四国大学出身の人が書いたマンガなんですよ!
地元徳島が出てきて面白いですね。
ーー稲谷さんはいかがですか?
稲谷さん:子どもがいるので、外へよく遊びに連れていってますね!
公園とかイオンによく行ってます。
ーーデザイナーに育てる為、絵を一緒に書いたりはされないんですか?
稲谷さん:一切ないです。笑
お休みの日はあえてPCを見ないようにしていて、生活者目線で情報を取り入れることを意識しています。
今後について
ーー今後ウェブチップスさんの目指す方向について教えてください。
野原さん:SHIRASAGIは、これまで日本全国の地方にある企業様と一緒に育ててきました。
引き続き関係性を大事に、アップデートすることだけでなく、新しいサービスを開発し提供できればと考えています。
ーー組織についてはいかがでしょうか?
野原さん:組織を大きくしていこうとは考えてなくて、多くても15名程を想定しています。
人数が多くなると意志を合わせるのが難しいと思っていて、少数精鋭でやっていきたいと考えています。
求める人物像
ーーどんな人と一緒に働きたいでしょうか?
野原さん:ひとことで言うと、チャレンジ精神のある方にきて欲しいです。
何か「チャレンジしたい!」と言えば、本も環境も用意はします。
必要であれば新しく事業部を用意するかもしれません。
知識や技術の習得だけでなく、アイデアを形にしていける実行力ある方とぜひ一緒に働きたいですね。