高知県民よりも高知が好き!?奈良からよさこい祭りをきっかけに「LIFE SHIFT」 #LIFE SHIFTインタビューvol.2

高知にはたくさんの観光名所や名産がありますが、「よさこい祭り」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

そんなよさこいとの出会いがきっかけで、高知へ移住された芳村百里香さん。

よさこいを楽しみながらも、法律事務員やライター(BUNTANのライターもご担当頂いています)、高知移住ブロガーとして活躍されている芳村さんに、よさこい移住をされた背景や高知県から受けた影響、さまざまな顔を持ちながら活動されている姿勢についてお話を伺いました。

団体競技への憧れからよさこい祭りの道へ

ーー高知への移住はよさこいがきっかけとのことですが、よさこいとの出会いについて教えていただけますか?

芳村さん:よさこいと出会ったのは大学のときです。
0歳から17歳までずっと個人競技の水泳選手をしていたんですが、団体競技への憧れがあり、出会ったのがよさこいでした。

ーー個人競技経験者はその気持ちわかると思います!

芳村さん:ですよね(笑)。

よさこいは他のダンス類よりも初心者が参加しやすいイメージがありました。よさこいは団体競技だし「これだ!」と思いましたね。

軽いノリで参加した本祭が人生を変えるきっかけに

ーー当時から高知やよさこいについて知っていましたか?

芳村さん:全然知りませんでしたね。そもそも四国に行ったこともないし、高知がどんなところなのか想像もできませんでした。

ただよさこいの練習を重ねて、“みんなが高知に行くから私も”みたいな軽いノリで参加したらどっぷりハマってしまって!それが人生を変えるきっかけになりましたね。

ーー実際に本場で踊ってみたことでよさこいに対するおもしろさに気づいたんでしょうか?

芳村さん:来たときはあんまりわからなかったのが正直なところで、祭り期間はあっという間に終わりました。

そこから関西のよさこいイベントに出る機会が増えたんですが、これじゃない感がどうしてもあって(笑)、その経験から「高知って特別なんだな」と高知への想いが強くなっていきました。

ーー芳村さんにとって、よさこいのおもしろさって何なんでしょうか?

芳村さん:その質問は何度も聞かれて何度も議論してきて、すごくシンプルなところに落ち着いてしまうんですが……街が一体となってよさこいをやっている感じが好きなんです。

全国によさこい系イベントというものがたくさんありますが、やっぱり高知のよさこいは「祭り」だからこその、街の一体感、熱狂感が特別ですね。

街中でフェスが繰り広げられるような感じ!

よさこいだけじゃない高知の魅力

ーーリオのカーニバルみたいな国や街全体で盛り上がるフェスであり、祭りであるという感じですよね。

芳村さん:そうですね。それとわたしは高知の人たちの生き方が好きなんです。

よさこいを通して思ったんですが、おじちゃんおばちゃんがこんなにエネルギッシュな県って他にはないなと。

よさこいは仕事でもなければ義務でもない。でも、高知の人たちは祭りに真剣に取り組んで、時にはケンカしたり泣いたりしながら取り組んでる。

その熱量が最高に素敵だなって。

その時に感じたのが、「わたしが奈良に住んでいる延長線上に、この本気の生き方ってあるのかな」ということなんです。

移住しなくてもその生き方が体現できるとは思うのですが、「高知じゃないとこの感覚は味わえないかも!」って思っちゃったんですよね(笑)。

ーーよさこいを通して高知の人や生き様の魅力にも気づかれたんですね。
高知への移住を考え始めたのはいつ頃なんですか?

芳村さん:人生の思い出に本場のよさこいチームで踊ってみたいという想いがあって、京都の大学に通っていましたが、大学4年生の時に高知に家を借りてどっぷりよさこいに取り組んでみたんです。

本当は1回だけのつもりで参加したんですけど、その経験が高知に移住したいという想いに火をつけましたね。

その後、高知で就職活動をするようになったんですが、結果的に高知での職が決まらないまま「なんとかなる!」で移住しちゃいました(笑)

ーーなんという決断!!

芳村さん:今思えばすごいチャレンジャーですけど、どうしても高知県民になりたかったんです(笑)。

でも、仕事という意味では犠牲にしたこともたくさんありました。

元々ライター業をやりたくて、関西にいたときは広告系の会社にインターンをしたり、ライターのアルバイトをしていたんです。

でも、移住してまでよさこいをするなら全力でよさこいを楽しみたいし、つまりは平日は定時で帰らないといけないし、土日には練習や遠征があります。

よさこいか仕事かを天秤にかけて、条件的には事務職しかないと思い、事務職を中心に仕事を探しました。

結果的に、法律事務所の中でパラリーガルとして働きながらも、“高知移住ブログ”を書かせていただけるようになって、そのご縁でライターのお仕事ももらえるようになって、よさこいもできて、人生とっても充実しています!

まずは飛び込んでみる。そうするとご縁がつながっていく

ーーご両親は移住に関して引き止めたりしなかったですか?

芳村さん:大丈夫でしたね。
大学のときからよさこいに熱狂的だったのを見ていたので、いずれ高知にいくだろうなとは思っていたみたいです。

ーー熱狂さって大事ですね!今の職場はどうやって見つけられたんですか?

芳村さん:よさこいを通して知り合った方からの紹介です。

ーーよさこいがきっかけで、人の縁で仕事も見つけられるって素敵だと思います。

芳村さん:学生のときは人生に対して頭でっかちで、右へ倣えで就活をしなければならないと思っていたし、大企業に就職したいという思いもありました。

でも高知ってそういうところじゃないなと気づいたというか、やりたいことを叶えていく、それが高知の生き方だなと思うようになりました。

よく、「移住したいんですが、どうしたらいいですか?」ってご相談頂くこともあるんですけど、極論“想いが昂ったら飛び込んだらいい”と思っています(笑)。

ーー本当にそうですよね。

芳村さん:方法ももちろん大事ですが、予想通りにできないことってたくさんあると思うんです。

だから、まずは飛び込んでみて、色んな人と縁を繋いで高知を楽しむのがいいんじゃないかなって思いますね。

ーー確かに、当時に比べると今は仕事を探す選択肢は増えていると思います。
ただ本気でよさこいをやりたいという想いがなければ、移住までたどり着かない気がしますね。

芳村さん:本当にそうですね。

今でこそ、「#よさこい移住歓迎」と書いてくださるBUNTANさんがいて、私からしたら本当にありがたいことです。

よさこい移住を高知市が取り上げてくれることで、“よさこい移住”という言葉が認知され、たくさんのチャンスがあると思います。

携わったことは100%楽しみたい

ーー芳村さんは、踊り子、パラリーガル、ライター、ブロガーなどよさこい以外にもアクティブに動かれている姿を見て、すごく楽しそうですよね。
多くのことに取り組まれる原動力はなんでしょうか?

芳村さん:なんでしょうね(笑)。
でも、携わったら100%楽しもうという気持ちはあるかもしれないですね。

今やっているパラリーガルの仕事も100%何かできないかなと考えたときに、ブログという要素を入れてみようと思いました。

よさこいも踊るだけではなくて、よさこいをきっかけに何かを起こしていきたいし、それが楽しいの原動力だと思います。

ーーブログには高知のカフェやランチを中心に書かれていると思うんですが、そこにはよさこいだけでなく、高知の良さを届けたい想いがあるのかなと思いました。

芳村さん:そうですね。高知はいいところがたくさんあるので、あえてわたしが紹介する必要はないと思うんですが、でも何か媒体を通すことで、改めて魅力を再確認し行動に繋がることがあるじゃないですか。

だから、あくまでわたしがいいなと思ったことを共有させてもらっている感覚なんですけど、わたしの記事を見て「行ってみよう」と思ってもらえたらすごくうれしいですね。

だって、高知県って本当に魅力的なんですもん!

ーー芳村さんを1つでまとめると「エンターテイナーであり表現者」なのかなという感じがしますね。

芳村さん:そうかもしれないですね。
趣味って自分の手元において楽しむだけでいいのに、それだと嫌なんです。

一歩自分の外に出したい気持ちがありますね。
なのでライター業はとっても楽しいですね。

自分がおもしろいと感じたことを読み物にして世に送り出せるんです。
これって最高に嬉しいことだなと思います。

何でも全力でやりたいと思うのは高知県民の生き方のおかげ

ーーよさこいが好きで移住してきたけれど、よさこいに留まらないという感じですね。

芳村さん:そうですね。よさこいで高知に移住をしたけど、よさこいだけでなく、全てのことを楽しみたい。

よさこいも2000%やりたいし、ライターも2000%やりたい。

それはきっと高知の人の生き方がそう思わせているんだと思います。
わたしの中にある高知県民のイメージが全力疾走感なので。

大きなゴールはない。ただ楽しんでいきたい

ーー今後チャレンジしてみたいことはありますか?

芳村さん:よさこいはこれからもずっと続けていきたいです。

でもそういうことよりは、せっかくご縁があってライターやブロガーをさせていただいているので、県外出身者だから伝えられるような、高知のよさを広めていきたいですね。

ーー高知県民以上に高知のことが好きなんですね!

芳村さん:そうですね!そこは胸を張って言えます!笑

ーー今回よさこいの話がメインになるのかなと思っていたので、少し驚きました。

芳村さん:よさこいはわたしの中の1つの軸なんですよ。

よさこいに出会うまでは勉強しかしてこなかったつまらない人間でしたが、よさこいのおかげで花開いたというか、楽しく生きようというベースはよさこいで作られたと思いますね。

よさこいって何かのためにやるというよりは、自分たちが元気に踊っているのを見てもらい、結果的にみんながハッピーになるのがよさこいの良さだと思うので。

よさこいにいい影響を与えてもらいました。

どうやったら人生を楽しくできるかを考えている

ーーよさこいに出会ったことで、芳村さんの人生をいい意味で狂わせたんですね(笑)

芳村さん:本当にそうです。正直、よさこいをする前は人生が怖かったというか悲観的でしたね。

「ちゃんといいとこに就職してちゃんと生きていかなきゃ」という主軸がありました。

でも、高知に移住することで出世とかキャリアという軸ではなく、「人生を楽しく生きる」という軸をもって、それについてずっと考えているんだと思います。

そこで行きついたのが「芳村Z」という考え方なんですよ(笑)。

ーー芳村Z!?

芳村さん:はい(笑)高知で頑張って楽しく生きているのが芳村Zという軸。

高知に移住して不安はないの?と聞かれることもありますが、もちろん不安はたくさんあります。

「高知に移住しなければ…」「今から奈良に戻ったら…」と人生を考えることももちろんあるんです。

でも考えても仕方がないじゃないですか。

だから芳村Zと同じ時間軸を歩んでいる“芳村A”とか“芳村B”が、たぶん高知に移住しない人生を頑張っているはずだから、わたしは他の芳村になろうと迷うのではなく、高知を謳歌する“芳村Z“を最大限頑張ろうと思っています。

高知で生きるバージョンの芳村を楽しくできるのは、芳村Zのわたししかいないって思ってるんですよね(笑)。

ーーその考え方はおもしろいですね。

芳村さん:きっとどっちを選んでも後悔するし、楽しいと思うんです。

それだったら一生懸命その人生を楽しもうと思っています。

ーー最後に、同じように「LIFE SHIFT」を考えている人に対してメッセージをお願いします。

芳村さん:わたしはやりたいと思うことは「やったらいいじゃん」と思うタイプです。

やってみないと分からない面白さも大変さも、やらないことには分からないままです。

行動してみた自分と行動しなかった自分、どっちならありたい自分になれるのか、“自分Z”をイメージして楽しいと思える人生を選択するのがいいのかなと思います。

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ライターの感想
自分に正直にまっすぐな生き方をされている姿が本当にかっこいいですね。 話を聞いているだけで明るい人だと伝わってきて、芳村さんのような人が自分の周りにいたらすごく楽しいんだろうなと思いましたし、何事も楽しもうとする気持ちを見習わないと!と勇気づけられました。そして、わたしも何か1つ人生を捧げられるものを見つけたいです。
この記事を書いた人
Haruhi Takahashi

Haruhi Takahashi

愛知から高知県梼原町に移住。フリーのwebライター。 田舎暮らしを満喫しています。
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