高知駅から北に8.5Kmほど、車でおよそ25分の高知市重倉という場所にある、老舗の建設関連企業「株式会社相愛」さんへお邪魔してきました。
株式会社相愛
今回は、BUNTANを通して相愛さんの事を知り、新卒として就職された、鍋島 亜佐伽(なべしま あさか)さんに、インタビューをさせていただきました。
鍋島 亜佐伽さん
入社してから約5ヶ月が経った今、一体どのような仕事をされているのか、お聞きしていきたいと思います。
入社するまでの鍋島さんについて
鍋島さんは、出身が高知で、大学から関西の方へ出られていました。
―もともと環境系の仕事をしたくて、学校でもそのような勉強をしていたのでしょうか?
鍋嶋さん「いえ、大学の専攻は文学部だったので、環境系の勉強は全くしていなかったんですよね。でも、環境系の仕事がやりたいという気持ちがあって、今回の就職にいたりました。」
―何故環境系の仕事がやりたいと思ったのですか?
鍋嶋さん「環境問題の改善に取り組みたかったんです。大学の課外活動で、農業高校の地域活動部という部活を見学させていただきました。
そこは学校に馴染めない生徒さんが多く集まる場だったのですが、自然を通して共同作業や研究をすることで、コミュニケーションが取れるようになったり、身体がたくましくなっていたりと、自然の力って凄いなって感じて……そこからですね、環境系の仕事がしたいと思い始めたのは。」
鍋嶋さん「そんな中で、高知に帰りたいという気持ちもあり、就職先を探していると、Twitterで繋がっている方から、BUNTANの記事がリツイートで回ってきたんですよ。」
BUNTANを知ったのは本当に偶然だったようで、そこから相愛さんについての記事を読み、その活動に感銘を受けて、相愛への就職を決意した、とのこと。
相愛本社
―相愛さんの記事を読んで、具体的にどんなところを共感していただけたのでしょうか?
鍋嶋さん「そうですね……記事の中で、相愛さんの言っていることが、凄く広い範囲で物事を見ていて、それが良いなと思いました。」
―確かに私自身も、「土木」とか「建設」のイメージが強かったんですが、色々な事業をやられていて、環境や地域についてとても深いところまで考えられているという印象に変わりましたね。
「サステナブル」(人間・社会・地球環境の持続可能な発展)と、「地域に貢献していく」という想いをもとに事業をされている相愛さん。
「サステナブルな循環型社会」を目指している、そんな会社が高知にあることに驚きつつも、相愛さんのビジョンが鍋島さんの心に響いたそうです。
相愛に入社して、どんな仕事をしているか
―新卒として入社され、現在はどのような仕事をされているのでしょうか?
鍋嶋さん「現在は測量・地理空間情報課の技術員として、道路建設予定地や災害現場復旧の調査をしていますね。」
具体的な話を聞いていくと、国や県が進める事業で必要な地質調査や測量などをすることが主な仕事になるそうです。
土木の測量は、建物や構築物を図面通りに建てるための「道しるべ」のような仕事ともいわれているので、測量はとても重要な仕事であることが伺えます。
鍋嶋さん「例えば、台風などで土砂崩れが発生し、道路が破損した際には、現場に行って調査や計測をすることもあります。」
一つ一つの現場が全くの別物であるため、難しいことも多いが、一つずつ勉強しているとのこと。
―業務のサイクルとしてはどのような流れになるのでしょうか?
鍋嶋さん「週に2回は現場で測量などを行い、週3回ほどは内勤で計測したものをまとめる、という流れが多いです。」
株式会社相愛
鍋島さんが所属している、測量・地理空間情報課は、測量と地理空間で分かれており、測量は4名、地理空間は5名で仕事をしているそうです。
―同僚に女性はいらっしゃるのでしょうか?
鍋嶋さん「いえ、女性は私だけですね、別の課にはいますが。」(測量の課に1名いるようです)
―男性の多い世界にへ飛び込んでいく形になったわけですが、仕事中の雰囲気はどうですか?
鍋嶋さん「そうですね、すっごく気を使っていただいて、逆に申し訳ないくらいです。笑
女性ウェルカムです!」
入社して間もなく、ソフトボール大会や歓迎会があり親睦を深めていったそう。
車通勤の社員がほとんどのため、飲み会の頻度はそう多くはないようです。
社会人に初めてなってから、相愛について
―相愛さんで初めて社会人となったわけですが、気付いたことや自身の心情の変化はありましたか?
取材中の様子①
鍋嶋さん「うーん、そうですね……社会人になってから、様々な方と接するようになって感じたことなのですが、人によって、プライベートを大事にする職員や仕事の質をとにかく上げたいという職員もいて、十人十色ではあるけど、それでも仕事を成し遂げていることに驚きました。」
―ワークライフバランスですね。確かに、当たり前のようだけど面白い発見かもですね。
学生時代の時は同じ目標に向かって、同じ志をもってやるという価値観が中心にあったため、今の環境は新鮮なことも多いそうです。
目指すべき目標は同じであっても、ひとそれぞれのやり方、ペースを知ることが出来るからこそ、楽しめているのかなと感じました。
鍋嶋さん「後は……自分がすっごく受け身というか、受動的だなと思いました」
自分が想像している以上に動けていないということを理解して、今後は積極的に動いていきたいようです。
鍋嶋さん「趣味を仕事にしよう! という人が多くいらっしゃって、そういった方と仕事を出来るのは勉強になるし、楽しいなと感じています。」
―自分がやってみたいと思うこと、仕事では難しいと思うことも、プライベートでやってみて、人生を豊かにしていけると良いですね。
鍋嶋さん「はい、人生を豊かにしていきたいですね。」
そう答える鍋島さんの表情は、とてもイキイキしていました。
オフィスにあった手作りの恐竜
これからのこと
―これからチャレンジしていきたいこと、やりたいことなどはありますか?
鍋嶋さん「やりたいことですか?……そうですね、プライベートの話になっちゃうんですけど、ドイツ文学専攻だったので、ドイツに行ってみたいです。後は……農業もやってみたいですね。」
―農業ですか?
鍋嶋さん「はい、小さい規模ではやったことがあるんですが、大きな規模ではやったことがないので、やってみたいです。知り合いに文旦つくっている方がいるんですが、今年は行けなくて……来年こそはと思ってます。」
―相愛さんで実現されてみたらどうですか?
「事業としてではないですが、社屋の前でトマトなんかを作ったりしてるので、少し手伝ったりはしてます。」
―「自分がやります!」 って手を挙げて、会社でフード祭りを主催して、地域交流をしながら栽培した食べ物を振る舞うなんてこともできたら面白そうですね。
鍋嶋さん「あ、それいいですね。笑」
取材中の様子②
自然と共生をする企業、相愛さんだからこそできるアプローチの仕方など、良い企画ができそうです。
―鍋島さんは、地域活動を通して、もっともっと高知を盛り上げてくれそうですね。
鍋嶋さん「ありがとうございます。できたらいいですね。笑」
学生時代とは違い、働きながら「高知」を改めて知っていっていくと、実は面白い仕事や場所、遊び、活躍の場が広がっていくのではないでしょうか。
【BUNTAN運営事務局より】
若手就労世代の多くが県外へ流出する中、Uターンで高知へ戻り、
場所・会社は違えど同じ地域で働く社会人として、とても良いお話を聞くことができました。
年齢関係なく、もっともっと手を取って高知を盛り上げていきたいですね。
株式会社相愛様、そして鍋島さん、取材に応じていただきありがとうございました。
鍋島さんが読んで、就職先を決めた相愛さんの記事はこちらから。
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