転職を考えている方にとって、「雇用形態」は気になるポイントの一つではないでしょうか？特に「正社員」と「契約社員」というふたつの働き方は、多くの方にとって重要な選択だと思います。
そのため転職サイトや求人情報を見ては、「自分のライフスタイルやキャリアプランにはどちらの働き方が合っているんだろう」と迷ってしまうこともありますよね。
また、「正社員として転職したいけど、経験やスキルが足りないから無理かも」と悩んだり、「契約社員という働き方を選ぶことで何かデメリットがあるのだろうか」、「面接官がネガティブに感じないだろうか」といろいろ不安になってしまう方も多いはず！
そこで今回は、転職事情における正社員と契約社員の違いをわかりやすく解説し、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、あなたに合った働き方を高知県ならではの事情も交えてご紹介したいと思います。
正社員と契約社員の違いとは？
正社員とは、企業と「期間の定めのない雇用契約」を結んでいる社員です。企業は長期的な雇用を前提にしているため、安定した給与や、ボーナス、昇進の機会など、さまざまな福利厚生が提供されます。企業と強い信頼関係を築くことが期待されているので、長期的なキャリア形成が可能です。
一方、契約社員とは「期間の定めがある雇用契約」を結んだ社員であり、あらかじめ決められた期間で雇用され、基本的には契約ごとに更新の有無が決まります。
正社員ほどの福利厚生や安定性はありませんが、その分契約期間内での自由度が高く、契約内容に応じて短期的に働ける柔軟さが魅力です。
正社員のメリット・デメリット
ではここからは、もう少し詳しく正社員のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
メリット１：安定した給与とボーナス
「正社員の一番のメリットは？」と尋ねると、「給与が安定していること」と答える方が多いのではないでしょうか。毎月の固定給はもちろんのこと、夏と冬にボーナスが支給されることが多く、給与以外にもまとまった収入を得られる点は大きなメリットと言えるでしょう。また、将来のライフプランを立てやすくなることも、正社員ならではの魅力と言えるでしょう。
メリット２：キャリアパスが明確
正社員には、役職や責任が段階的に増えていく明確なキャリアパスが用意されていることが多く、仕事を通じて徐々にステップアップしていくことが期待できます。
さらに、さまざまな経験を積むことで、責任あるプロジェクトを任されるチャンスも広がります。そのため、「地元企業で長く働き、企業や高知に貢献したい！」と考えている方にとっては、大きなメリットとなるかもしれません。
デメリット1：残業や責任の重さ
正社員は、チームやプロジェクトの責任者を任されることが多く、仕事によっては残業やプレッシャーを感じる場面が増えることも。特に、募集要項には「平均残業時間」が記載されていることが多いので、事前に確認し、ご自身のプライベートとお仕事とのバランスを考えることが大切です。
このあたりは、求人票から読み解き解きづらい部分かもしれませんので、地元の企業や求人情報に詳しいエージェントに相談しながら、より具体的な情報を集めることをオススメします。
デメリット2：転勤や配置転換の可能性
大企業や複数の支店を持つ企業では、勤務地の変更や新しい部署への異動を命じられることがあります。新しい環境に適応することは、精神的な負担になる場合も少なくありませんので、転勤や異動がどの程度発生する可能性があるのか、事前に確認しておくことが大切です。
特に、頻繁に異動がある企業では、ライフスタイルに大きな影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。また、ご家族がいらっしゃる方の場合は、単身赴任の可能性についても事前に考えておく必要があります。
ただし、令和6年4月1日からは、労働条件明示のルールが変更になり、求職者に対して求人企業等が提示すべき項目として以下が追加されました：
①従事すべき業務の変更の範囲
②就業場所の変更の範囲
③有期労働契約を更新する場合の基準
これにより、より具体的な情報を得ることが可能となり、より先を見据えた働き方を選びやすくなりました。
契約社員のメリット・デメリット
契約社員のメリット・デメリットは一般的に以下のようなものが多いです。
メリット1：ライフスタイルに合わせやすい
契約社員は、働く時間や契約期間をある程度自分で調整できます。そのため、子育て中の方や、趣味や副業に時間を使いたい方にとっては理想的です。また契約期間が事前に分かっているため、次の仕事探しに向けて動きやすいのもメリットと言えるでしょう。
メリット2：専門性を活かした働き方ができる
契約社員の中には、自分の専門スキルを活かし特定の業務に集中して働くことができる人もいます。例えば、デザインやエンジニアなどの専門職は、契約社員としてプロジェクト単位で業務に携わるなど柔軟な働き方を選ぶことも可能です。
デメリット1：契約更新の不安
一番のデメリットはやはり契約更新の有無です。担当する業務が終了する場合や、会社の売り上げや経営状態によっては、必ずしも契約が更新されるわけではないので、契約期間満了の1ヶ月前には、常に次の仕事を考えておく必要があります。
デメリット2：収入が安定しない場合も
契約社員の給与は、正社員に比べて低い場合が多いです。また、一般的にはボーナスが出ないことが多いため、収入の安定性を重視する方には不向きかもしれません。
自分に合った働き方を選ぶポイント
では、どのようにして自分に合った働き方を選べばよいのでしょうか？正直にお答えすると、正解はありません。そこで以下のポイントを参考に、自分のキャリアやライフスタイルに合った選択をしてみましょう。
ライフステージに応じた選択
ライフステージによって適した働き方は変わります。たとえば、「20代のうちはいろいろな仕事を経験したい」という方には、契約社員として短期間で多様なスキルを身につけるのも良い選択肢です。一方で、30代以上で将来的には家庭を持ちたいとお考えであれば、正社員を選んでおくのがよいでしょう。
収入の安定VS自由
もし「収入の安定」や「福利厚生」を重視するなら、正社員として働くことがベストです。一方、「自由度の高さ」や「短期的な目標に合わせた柔軟な働き方」を重視するなら、契約社員の方があなたのライフスタイルに合うかもしれません。
高知県ならではの事情
地方である高知県においては、働き口の選択肢が都市部に比べて少ないのも事実。そのため、正社員として一つの企業で長く安定して働くか、契約社員として複数の仕事を経験しながら柔軟にキャリアを積むか、しっかりと考えることが大切です。
特に地方ならではのメリットとしては、企業が人材を長期的に育成する傾向があるため、正社員の方が手厚くサポートされる場合があります。
まとめ
いかがでしたか？正社員と契約社員、どちらにもメリットとデメリットがあります。また企業によっても契約内容が異なりますので、気になる求人があれば、あなたのキャリアビジョンやライフスタイルを募集条件としっかり照らし合わせて確認することが大切です。
さらに、社員として働きたいが現在は契約社員としての求人しかない場合でも、その企業が社員登用制度を設けていれば、あなたの頑張り次第で社員への転換ができる可能性もあります。
「どちらの働き方が自分に合っているのか分からない」「企業の詳しい条件について知りたい」とお悩みでしたら、ぜひお気軽にBUNTANにご相談ください。アドバイザーがあなたの転職活動を全力でサポートいたします！
