みなさんは将来のキャリアについてどのように考えていますか?BUNTANに転職やキャリアの相談に来られる方の中には、「やりたいことは特にないけど、今の仕事を続けることに漠然とした不安がある」といった悩みを持った方が多くいらっしゃいます。
また、SNSなどで「好きを仕事にして毎日がハッピー」といったような投稿を目撃してしまうと、そんなつもりはなくても自分と比較してしまい、羨ましく感じてしまうことがありますよね。
そこで今回ご紹介したいのが、なりたい状態から「逆算思考」してキャリアについて考えてみるという方法です。自分がなりたい未来を描き、それを実現するための具体的なステップを逆算して計画し、目標達成への道筋を明確にしましょう!
この方法を使えば、あなたのキャリアに関する不安が解消し、明確な目標をもって前進することが可能になるかもしれませんよ!
ステップ1. 理想の状態を明確にする
まずは自分が将来的になりたい状態をイメージしましょう。特にルールはありませんので自由に想像してみてください。なかなかうまくイメージできない方は、以下の質問も参考にしながら考えてみてくださいね。
- 3年後、5年後、10年後に自分はどんな仕事をしていますか?
- どのようなスキルや知識を持っていますか?
- どのような環境で働いていますか?(例:オフィス、自宅、県外、海外など)
- 周りにいる友人はどんな人たちですか?
- 理想の一日の過ごし方は?
このような質問に答えていくことで、少しずつ自分が本当に望んでいる姿が見えてくるのではないでしょうか。
例えば、開発系エンジニアの方であれば、「5年後にはAI開発のリーダーとして活躍している自分」や、営業職の方なら「10年後には海外営業の責任者として世界中を飛び回っている自分」といったイメージが浮かぶかもしれません。
また、今の仕事とは異なる仕事をやってみたいと考える方であれば、「起業家としてバリバリ働いている自分」や「家庭を持ち幸せな生活を送っている自分」が理想の状態として思い浮かんだという方もいらっしゃるかもしれません。
具体的なイメージを想像することで、憧れていた仕事が本当に自分の希望する状態にフィットするのかどうかが見えてくるのではないでしょうか?
ステップ2. やりたくないこと、なりたくない状態を明確にする
ステップ1の方法を使って理想の状態がイメージしにくい場合には、「やりたくないこと」や「なりたくない状態」から考えてみるのもオススメです。
自分が避けたいことや苦手なことを明確にすることで自己理解が深まり、自分にとって重要な価値観や優先事項が浮き彫りになります。また、何を避けたいかがわかることで、その反対のポジティブな要素が自然と浮かび上がってきますので、自分にとっての理想的なキャリアの要素を具体的にイメージしやすくなります。
いきなり想像するのは難しいという方は、以下の質問も参考にしてみてくださいね。
・どんな業務やタスクに苦痛を感じますか?
例えば、単純作業が苦手であったり、頻繁な出張が嫌だったりしませんか?プレゼンテーションや営業など、人前で話すことが苦手ではないでしょうか?
・どんな働き方や職場環境がストレスになりますか?
例えば、長時間労働が続く環境や、人間関係がギスギスしている職場は避けたいと感じませんか?明確な評価基準がなかったり、、自身の成長が感じられない職場は避けたいと考えてはいませんか?
望まない状況を避けることは、キャリアにおけるリスクを減少させることにも繋がります。
ストレスの多い職場や不安定な仕事を避けることで、長期的なキャリアの安定性を保つことができ、仕事に対するモチベーションが高まりやすくなりますよ。
自分の理想のキャリアを想像するために、ネガティブな要因から紐づけるのはお勧めですので、よければ実行してみてくださいね。
ステップ3. 理想の状態を具体化する
1、2のステップでなんとなく理想の状態がイメージできたかと思いますが、この理想の状態が曖昧だと、ここから先の目標設定が難しくなりますので、画像を集めて視覚化したり、できるだけ具体的に書き出したりして解像度をあげていきましょう。
・ビジョンボードを作成する
ネットから写真やキーワードを集めて、理想の未来を視覚的に表現するいわゆるコラージュを作ってみましょう。旅行先の写真や理想のオフィスの画像などをビジョンボードに貼ることで、目標が一目で分かるようになります。
・具体的に書き出してみる
理想の一日やキャリアのシナリオを書き出してみましょう。これはステップ1の「理想の状態を明確にする」をもう少し細かくしていく感じです。
例えば、朝は自宅でコーヒーを飲みながらメールをチェックし、9時からチームとオンラインミーティング。午後はクライアントとの商談を行い、新規プロジェクトの企画立案に集中する。夕方はオンライン英会話レッスンを受けて、夜は家族との時間を大切に過ごす。
といった具合に具体的なシナリオを描きましょう。馬鹿らしく思えるかもしれませんが、人に見せるわけでもありませんので、自由に楽しみながらやるのがコツです。
ステップ4. 現在の自分と理想の自分のギャップを特定し必要なスキルと経験をリストアップする
具体的な状態がイメージできたら、次に理想の状態に到達するために必要なスキルや経験をリストアップします。現在の状況と理想像との比較になりますので、多くの方がここで「自分にはやっぱり無理かも」と諦めてしまいがち。
しかし、ここをクリアできれば、後は計画を立てて実行に移すだけですので、頑張っていきましょう!
例えば、「IT企業で働く」ために「基礎知識としてITパスポートは取得しておいたほうがいいな」とか、「プロジェクトマネージャーになる」ためには「リーダーシップやプロジェクト管理のスキルが不足しているな」とか、「海外営業部で働く」には「語学力とクロスカルチャーコミュニケーションのスキルが必要だな」など、淡々と今の自分と理想像を比較してリストアップしていきます。余計な感情はいりません。
ステップ5. 具体的な行動計画を立てる
不足しているスキルや経験をリストアップしたら、次はそれらを習得するための具体的な計画を立てましょう。難易度に合わせて3つの期間に分けて計画するのがオススメです。
短期目標(1年以内):この期間では、基礎的なスキルの習得や小さな成功体験を積むことに焦点を当てます。
例:
- 3ヶ月以内にITパスポート試験に合格する。
- 6ヶ月以内に興味のある分野のオンライン講座を1つ終了する。
- 年内にTOEIC800点以上をとるために、毎日最低1時間は英語学習を行う。
中期目標(1年~3年):短期目標で得たスキルや経験をもとに、より高度な目標にチャレンジします。
例:
- 2年以内に関連するプロジェクトのリーダーを務め、マネジメント経験を積む。
- 3年以内に社内で新しい部署や事業の立ち上げに携わり、組織づくりのスキルを磨く。
- 3年以内に業界のイベントで登壇経験を積む。
長期目標(5年以上):理想の状態に近づくための大きな目標を設定します。
例:
- 5年以内に憧れの職種や部署に移動する。
- 5年以内にフリーランスとして独立し、理想の働き方を実現する。
- 10年以内に自信の会社を設立し、新しい価値を社会に提供する。
ステップ6. 行動を開始する
行動計画ができたら、あとはその計画に基づいて行動を開始しましょう!とはいえ、実際に行動に起こすことが本当は一番難しいのも事実。小さなステップから始めて少しずつ前に進んでいきましょう。ポイントは「毎日の習慣にすること」と「定期的な振り返り」です。
どんなに忙しい方でも毎日30分ぐらいは自分のための時間を確保できると思いますので、理想の状態に近づくための行動を取り入れましょう。
そして、月末や3ヶ月に一度は自分の進捗を評価し、上手くいかなかった部分があればその原因を考え、必要に応じて軌道修正を行っていきます。キャリアの方向性や社会の変化に合わせて柔軟に対応することが大切です。
まとめ
いかがでしたか?自分の理想を具体的に描ければ、日々の選択や行動がその理想に向かって一貫性を持つようになりますので、継続的に努力を続けていくことであなたも理想の状態に近づくことができるでしょう。
また、一度計画を立てたからといって必ずしもその計画通りに進める必要はありません。完璧を求めすぎず、定期的な振り返りと軌道修正を加えながら、あなたの理想のキャリアやライフスタイルを目指してくださいね!
BUNTANでは、転職相談だけでなくあなたのキャリアについてのご相談も承っております。
・どんなポイントでキャリアを考えればいいの?
・今の自分が目指せるキャリアは?
・可能性のある分野ってどんなものがあるの?
などなど、あなたのキャリアを一緒に考えましょう!