高知市の桟橋通りにある「宇治電化学工業株式会社」。
創業は、1939年で80年の歴史を持つ企業です。
本社オフィスの写真
今回は、管理部執行役員の川村さんと管理部総務課の水口(みなくち)さんにお話をお伺いしました。
スプーンやフォーク、水栓の蛇口などピカピカ光る金属の研磨材メーカー
---ホームページ見ました。ただ、正直どのような事業をやっているのか理解できず、教えてもらえますか?
そうですよね(笑)。
私たちの会社は、一般の方には理解されにくい事業をやっています。
「何をやっているのか」をわかりやすく言うと、スプーンやフォーク、水栓の蛇口などに使われるピカピカと光っている金属の研磨材を製造・販売している会社です。
研磨材で研磨をしたパーツ写真
---スプーンやフォークの光沢を出す研磨材ですか。
そうですね。私たちが製造している研磨材は、金属の製造・加工工場で使われています。
一般的な研磨材市場は、凹凸を少なくするために研磨材を使いますが、私たちが作っているものは金属の表面を磨いて光沢を出すためのニッチな市場の製品となります。
---どうして、そんなニッチな事業を高知で始められたんですか?(笑)
どんどん深みにハマっていく質問をされますね〜(笑)
宇治電化学工業は、1939年の設立なんですが、当時は国策として鉄鋼業・機械工業などが盛んで、多くの鉄製品が作られました。
そして、鉄製品を完成させるためには、研磨材が必要でした。
当時の高知は水力発電が盛んで大量の水と電力がありました。
豊富な電力のおかげで電気代も他のエリアに比べて安いと言うメリットがありました。
そこで、京都にあった「宇治川電気」と一緒に高知に「宇治電化学工業株式会社」を作り、研磨材の事業をスタートさせました。
宇治電化工業の「宇治」は「宇治抹茶」と語源は一緒なんですよね。
会社の成り立ちを語る川村さん
---歴史を感じます(笑)。さらに聞いていいですか?(笑)
研磨材を作るのに、どうして大量の電力が必要なんですか?
研磨材というものは、適した石に大量の電力で熱を発生させて石を溶かしていきます。
溶けて固まった人工的に作られた石を最適な大きさに細かく砕いて研磨材を作っていきます。
イメージは、溶岩ができる過程と一緒ですね。
研磨材に適した石を溶かしている様子
途中退職者は数えられるほどしかいない。新卒3年以内の離職者はゼロ。有給消化率もほぼ100%のホワイト企業。
---ありがとうございます。会社の事業のことや成り立ちのことについてわかりました。
ところで、川村さんは宇治電化学工業に入社してから長いんですか?
そうですね〜。一昨年に25周年の表彰を頂きましたので27年目ですかね。
新卒で入社してからずっとこの会社です。
---すごい。宇治電化学工業さんでは長く働いている方は多いんですか?
ほとんど人辞めませんからね〜。
私が新卒の採用に関わってからの25年間で、新卒3年以内で退職した人は1人もいません。
それ以降も辞めた人は、本当に数えられるくらいしかいないので全て覚えています。
長く勤めている社員の皆さん
---そんなに人が辞めない会社、あるんですね。辞めない秘訣はなんですか?
なんでしょうね〜(笑)。
ひとつは福利厚生などしっかりしていて安心して働ける環境があることが大きいかもしれません。
あとは、有給も社員はみんなしっかり取っています。
有給消化率は、ほぼ100%じゃないでしょうか。
---とても魅力的な会社ですね。ちなみに、川村さんはお休みの時や有給をとった時には何をされているんですか。
私ですか。私は、平日より休みの方が忙しいですよ〜(笑)この冬の時期は、マラソンをやっています。
旅行と合わせてマラソン大会に出ることが趣味です。先日も、愛媛県のマラソン大会に旅行を兼ねて行ってきました。
---健康的ですね!ちなみに春になったら何か違うことをされるんですか?
春からは、野球ですね!去年から、大学野球の監督をしています。
---大学野球の監督ですか。どうしてまた野球の監督を?
10年前くらいに野球の恩師から、年になってきたので野球チームを手伝って欲しいと言われました。
その恩師が監督を引退する時に、気づけば後任として私が監督になっていました。
できれば、チームメンバーからプロ野球選手を輩出したいですね(笑)
---土日や有給をしっかり活用して充実した休日を過ごされていますね。
水口さんは、お休みの時には何をされているんですか。
私は、、、、ゴルフですかね。
休日の過ごし方について語る水口さん
---ゴルフですか!? ゴルフを始めるきっかけってなんだったんですか。
もともとは、あまり趣味とか特になくて。現場研修をしている時に、たまたまゴルフに誘われて。
それから、打ちっ放しに行ったり、ゴルフクラブを1式買ったりしてハマっています。
会社にも「ゴルフ部」があって、いろんな部活があるんですがゴルフ部が一番メンバーが多いですね。
常に本気の採用しかしない!内定を出す時には、40年間雇用する覚悟を持ってオファーを出す。
技術者として働く若い社員
---採用について、お伺いさせてください。
御社のことを知らない学生も多いと思いますが、エントリーは多く集まっていますか?
いいえ、それほど多くの方からの応募はありません。
私たちに興味を持ってもらったひとり一人とじっくり話し合い、本当に生涯を一緒に働く仲間としてご縁があった方にのみ内定を出しています。
私たちが内定を出す時には、40年間雇用する覚悟を持ってオファーを出します。
---採用することへの熱い想いを感じます。御社へは、どのような想いを持った人にきて欲しいですか。
誰もやったことがない新しいことやチャレンジすることに「ワクワク」した気持ちで根気強く取り組める人が良いですね。
研磨材の業界ですが、チタンや合金など新しい金属が出てきて、研磨材の技術も常に革新が求められます。
時代の変化に合わせたお客様のご要望に応えるためにも、誰もやったことのない新しいことに、前向きにチャレンジしていく姿勢がとても大切になります。
ぜひそのような熱い想いを持った方に来て欲しいですね。