高知で「マンガマーケティング」という、珍しいマーケティングのお仕事をされているこちらの会社。
今回はディレクター兼高知支社長の村井さん、漫画家の大利さん、デザイナーの上島さんにそれぞれお話を伺いました。
まずは会社のこと、そして今回募集している「シナリオライター」の仕事について村井さんが答えてくれました。
村井さんは北海道出身の31歳。もともとはシンフィールドの東京本社勤務でしたが、今回高知オフィスの開設に伴い、高知に移住してこられたそうです。
終始笑顔で対応していただいた村井さん
シンフィールドについて
シンフィールドは東京本社と、大阪、福岡にオフィスがあるマンガマーケティングの会社。
現在社員は全部で36名、高知支社にはデザイナー1名、漫画家7名の計8名が在籍しています。
– まず、今回はどうして高知に支社を出すことになったのでしょうか?
「はい。一つ目の理由としては高知県と市から企業誘致があったことです。
それともう一つの理由はやはり高知の漫画文化ですね。
高知ではまんが甲子園など、漫画に対する理解も深く、弊社の事業内容にぴったりだと感じ、今年の3月に高知オフィスを新設しました。」
– ということはまんが甲子園とのタイアップもあったりとか?
「今現在もブースを出展しておりますが、今後なにかイベントにも深く関われたらいいなと思っています。」
– シンフィールドさんの仕事内容を聞かせてください。
「弊社はマンガマーケティングという珍しいマーケティングの仕事をしています。
具体的にいうと、さまざまな企業様の商品やサービスを漫画で説明したり紹介しています。
マンガマーケティングは現在はさまざまな企業がサービス提供していますが、webでマンガマーケティングという名称でサービスを提供し始めたのは弊社が初めてです。」
– 確かに漫画で説明とかがあるとわかりやすいですよね。
「はい。それに漫画の資料とかもすごく目を引きます。
展示会なんかでも他の資料と比較して、漫画の資料はほとんどの方が手にとってくれるのでとても効果的な販促だと思います。」
– 反響などはいかがですか?
「漫画って商品は本当面白くて、漫画ができたら『うわー!!すごーい!!』ってすごく喜んでもらえるんです。
今までクレームもほとんどありません。
だからファンが増えてくれて、お客様も紹介してくれたり、リピーターにもなってくれます。
効果としてもFacebook広告で問い合わせが10倍に伸びた実績もあるので、すごくやりがいはありますね!」
– それはすごいですね!販促としての効果もしっかりと出ているということですね。
– 会社の方の平均年齢は何歳くらいですか?
「平均年齢は26~27歳くらいです。20代、30代で構成されているので比較的若い職場ではあります。」
– どういうメンバーでお仕事をされてるんでしょうか?
「今はデザイナー1名と漫画家7名です。募集しているシナリオライターは現在のところいないので、漫画家の2名に兼務でシナリオを考えてもらっています。
以前は経験者のみの採用でしたが、社内での育成環境も整い、未経験の方でも戦力になってくれているので大歓迎です。」
– 残業などはありますか?
「納期が極端に短いような仕事は受けないようにしていて、また分業化により作業効率をあげているので今までの所ほぼないです。」
シナリオライターの仕事について
- 現在募集されているシナリオライターはどういったお仕事ですか?
「漫画のストーリーを考えるのがメインのお仕事です。
どういう目的の漫画を作りたいのかや、読者層を営業がヒアリングを行いますので、その目的に合うストーリーを作っていただきます。」
– となると、結構いろいろなアイデアが必要な仕事なんでしょうか?
「いいえ。アイデアなどを考えるのは、みんなで考えるようにしています。
以前はシナリオを一人で考えていたんですけど、結構しんどいんですよね(笑)なかなかいい案が出てこないときもありますし。
だから今はシナリオなどの骨格は制作チームみんなでブレストなどをして、案を出し合ってつくるようにしています。」
オフィスにはいたるところに謎のキャラクターなどが散りばめられています
– シナリオライターはどういう人が向いてますか?
「先ほども話したように、ある程度流れが決まっているので、全然シナリオセンスは必要ありません。
どちらかというとお客様とのコミュニケーションが大切な仕事なので、そこのやり取りをできる方が向いていると思います。
お客様へのヒアリングなどもヒアリングシートがあるのでそれに沿って行ってもらうので、難しくはないと思いますよ。」
– 出張なんかはあったりするんでしょうか?
「出張は基本的にはありません。仕事に関してはほとんど電話かメールでの対応になります。お客様と会うのは営業が担当しますので。
ただ全社会議が3か月に一回ありますので、その時にみんなで東京に行っています。転勤なども本人の強い希望がない限りはありません。」
– やはり社内には漫画好きな人が多いですか?
「そうですね。やっぱり多いです。特に漫画家の人たちは詳しい人が多いです。
社長も漫画が好きで、特に最近だとキングダムを読むように業務命令が出ています(笑)」
– ちなみに村井さんの好きな漫画はなんですか?
「ハンターハンターです!」
– ハンターハンターですか。
「もっとマニアックなのを期待してましたよね・・・(笑)
でもハンターハンターはもう10周は読んでいますよ!!」
村井さんはとてもきさくな方で、話しやすい雰囲気の方です。
続いて漫画家の大利(おおり)さんにお話しを伺いました。
一度挫折した漫画家の道。だけどやはり漫画と関わりたかった
漫画家の大利さん
– 大利さんは前職はどういったお仕事をされていたんですか?
「以前は高知の漫画家のアシスタントをしていました。
そのあと一旦漫画から離れていろいろと仕事をしていたんですけど、先にシンフィールドに入社した友人に誘われて入社しました。
やはり漫画に携わる仕事をしたかったので。」
– 昔から漫画家志望だったんですか?
「いえ。漫画を描き始めたのは高校を卒業してからです。それまではずっとバドミントン部だったんですよ。」
– これはまた体育会系と文科系という大きな壁を越えましたね。
ちなみに漫画家を目指そうと思ったのはなにかきっかけがあるんですか?
「(笑)そうですね。もともとシナリオを考えたり書くのが好きで、それの延長線上で漫画に興味を持ち始めたことですね。
高校生の時に『金色のガッシュ』という漫画に出会って、漫画に興味を持ち始めました。」
ライバルの黒川さん(写真右)と切磋琢磨しながらお仕事をされているそう
– ガッシュ面白いですよね!ぼくはゼオンが・・・(略)お休みの日は何をされているんですか?
「休みの日は・・・漫画を描いてますね。プライベートでも漫画を描いてます。
あとはシナリオを考えたりとか、あっ!映画も見ますよ。シナリオ書くのに役立つので。」
– とにかくシナリオを考えたり、漫画を描くのが好きなんですね。
そんな大利さんがこの仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?
「やはり自分が描いた漫画を多くの人に見てもらえることです。
自分がプライベートで描いた漫画はやはり見てもらえる範囲が狭いですが、シンフィールドで描いた漫画はいろいろな広告や販促の媒体に載るので、たくさんの人に見てもらえます。
それが一番嬉しいし、やりがいを感じます!」
とにかく漫画やシナリオを考えるのが大好きな大利さん。
まさに趣味が仕事になっていて、とても楽しそうに働いている印象でした。
仕事で必要な設備は会社で支給されます。使ってみたかったあれも手に入るかも?
次に、デザイナーの上島さんにお話しを伺いました。
webデザイン未経験からのスタート。今では社内の有望デザイナー
デザイナーの上島さん
– 上島さんは前職はどんなお仕事をされていたんですか?
「前職は高知の印刷会社でデザイナーとして働いていました。
ただ、紙のデザインばかりだったので、webデザインには携わったことがなくて・・・こちらに入社して初めてwebデザインの仕事を始めました。」
– webは未経験だったんですか?結構大変じゃありませんでしたか?
「そうですね。やはりwebと紙では違うので大変でした。LP(ランディングページ)という広告用のページのデザインを作っているんですが、その長さに慣れなくて・・・
でもひとまず作って、それを他のデザイナーさんに見てもらって、修正して、を繰り返しやっていくうちになんとかできるようになってきました。
今は枠組みなどから一通りのデザインを任せてもらってます。」
– 具体的な仕事内容を教えていただけますか?
「デザイナーとしての仕事の工程は一番最後になります。
漫画のシナリオが決まって、細かい文言やキャッチフレーズ、構成などをディレクターさんが作ったあとにデザインを作ります。デザインもまずはラフなどを描いて、そこから色や装飾など細かい部分を仕上げていきます。」
– 色やデザインの雰囲気などは指示があったりしますか?
「そうですね。指示があるときもありますし、コーポレートカラーや商品に合った色などを提案することもあります。
いろいろとディレクターさんと意見を出し合ったりもしますね。」
– 仕事のやりがいを感じるときはどんな時ですか?
「漫画家さんが仕上げてきた漫画と、自分のデザインがマッチしていいサイトができたときですね。
おお!いいのできた!みたいな(笑)」
– 逆にしんどいと思うのはどんな時ですか?
「さっきとは逆で何も案が出てこないときです。
うまくいくときはいろいろと降りてくるんですけど、なかなかそれがないときもあって・・・そういうときはとにかく他のデザインとかを見ます。
そのデザインの何がいいのかなどをとにかくインプットしていますね。」
最初は未経験からwebデザインを始めた上島さんですが、今ではもっとこうした方がいいと社内で提案することも。
それも丁寧に指導してくれた先輩のおかげと、感謝の気持ちも忘れていません。
最後に再度村井さんにお話しを伺いました。
マンガマーケティングを広めたい。そして漫画家の支援できる場所にも
– シンフィールドとして今後目指している方向性を教えてください。
「そうですね。会社としてマンガマーケティングをもっと広めていきたい、もっといろいろなお客様のお役に立ちたいと考えています。
あとは漫画家を志す方の応援や支援をできたり、登竜門のような会社にできればと思っています。
漫画家は本当に狭き門です。なかなかそれでご飯を食べていくのは難しい。
でも弊社なら漫画の勉強をしながら仕事ができる、めったにない環境だと思っています。」
– それは漫画家を志す方にとってもいい条件ですよね
「そうなんです。それに弊社の仕事はマーケティングなのでマーケティングの知識、考え方を学ぶことができます。
マーケティングとは世の中の動向を見ながら、どうやって商品などを魅力的に伝えていくかが重要です。
これは漫画の世界でも同じです。どうやったらその漫画事態を魅力的に見せられるか。その感覚が大事だと思います。
漫画家として活躍されている方はやはりこのあたりの感覚がある方が多いと思いますので、是非当社でそういった知識などを身につけていただけたらと思います。
シンフィールドで修行したと言ってくれるような人が将来出てきてくれると嬉しいですよね。」
– それは最高ですね。最後に村井さんからメッセージを願いします。
「漫画好きな方、またはちょっと変わった仕事をしたい方にはぴったりの仕事ですので、興味のある方はぜひお話だけでも聞いてみませんか?
弊社では高知在住の方はもちろん、Uターンの方のご応募もお待ちしております!」