中土佐町久礼から「人気の新商品」を創り出したい!商品企画から販売までトータルでチャレンジしたい地域おこし協力隊を募集!
中土佐町は、高知県中西部に位置しカツオの一本釣りで有名なエリア。
また、新鮮なお魚を食べられる「大正町市場」が観光スポットとして人気です。
今回は、「大正町市場」に新しくOPENするアンテナショップの運営に関わる地域おこし協力隊の募集について、商工会の西岡さんと泉さんに色々お伺いしました。
商工会の西岡さん(左)と泉さん(右)
―――本日はよろしくお願いします。まず今回はどのような地域おこし協力隊の募集をされているんでしょうか。
よろしくお願いします。今回は、私たち商工会と一緒に活動していただける方を募集しています。
―――商工会の地域ブランド研究会ってどんなことをされているのでしょうか。
地域ブランド研究会は、中土佐町で商品販売などを行なっている15~20名程度の商店街、起業家や経営者などのメンバーで構成されています。
地域ブランド研究会では、商品開発や販路開拓、パッケージデザインなどの勉強会を行っています。
―――泉さんは、その中で普段はどんな活動をされているんですか?
そうですね。地域ブランド研究会の皆さんの様々なサポートを行っています。
いろんなお困りごとやちょっとした運営に関わること、例えば今の時期なら確定申告のサポートなどもしています。
地域ブランド研究会では、もっと中土佐町の魅力を知ってもらおうと2019年に大正町市場内にアンテナショップをOPENすることを計画しています。
―――なるほど!今回はそのアンテナショップの運営スタッフを募集しているんですね!?
はい。でも、私たちは単純に店舗の販売員として働いて欲しいとは思っていません。
熱い想いを語っていただいた西岡さん
―――と言いますと、具体的にはどのようなことを期待されているのでしょうか。
実は、中土佐町の大正町市場には年間で15万人を超える多くのお客様がお越しいただいております。
お魚などの生鮮食品はたくさんあるのですが、お持ち帰りができる「加工品」が少ないという課題があります。
今回の地域おこし協力隊の方には、卒業後の「起業」を見据えて、商品企画から開発、製造、マーケティング、販売までを一貫して経験をしていただき、将来に向けて勉強をして欲しいと思っています。
大正町市場の様子
―――確かに、販売だけでは無いですね。初めての方には、難しそうなイメージがあるのですが大丈夫でしょうか。
初めてでわからないことも多いと思いますが、私たちが全面的にサポートさせていただくので大丈夫です。
私たち中土佐町の商工会を上手に利用してもらって、将来の起業に向けて成長して欲しいと思っています。
大正町市場の田中鮮魚店社長 兼 大正町市場協同組合理事長
―――地域おこし協力隊卒業後の起業は、必ずしも大正町市場関連や加工品の事業でなくても良いのでしょうか。
はい、もちろんです。その方が最も得意なことや興味のある分野で起業していただくのが良いと思っています。
もちろん、中土佐町はカツオが有名ですし、ニラ・インゲン・生姜・トマトなどの野菜もとても美味しいので、地元の食材を活かしていただいても良いと思います。
―――地域おこし協力隊になってからの具体的な働き方について教えてください。
勤務日数は週4日または週5日間の勤務となります。
また、お店の運営は金曜日、土曜日、日曜日、祝日になります。この曜日については店舗管理を担当していただきます。
それ以外の曜日については、お客様からいただいた声などを商品の改善などに活かすために取り扱い事業者さんを回ったり、新規の取扱い事業者さんを開拓するために商工会会員さんを回ったりします。
―――起業に向けて、3年目などはもしかしたら準備が忙しくなったりしそうですね。ちなみに、「副業」も大丈夫なんでしょうか。
そうですね。ご自身の起業を応援したいと思っていますので、できる限り働き方については相談の上で柔軟に対応したいと思っています。また、ご自身の起業となる事業についての「副業」は、中土佐町が認めていますので大丈夫です。
※副業は事前に申請が必要です。また勤務時間中は副業の仕事はできません。
経営指導員の泉さん
―――最後にメッセージお願いします。
中土佐町を元気にするために、起業を応援したいと思っています。
既に明確にやりたいことがある方はもちろん、ぼんやりと自分で事業をやってみたい方も大歓迎です。
まずは一度中土佐町にきてみて、魅力を感じていただけたらと思っています。お待ちしております。
小学生はたった1人。20代、30代夫婦は0組。限界集落「矢井賀地区」に人が集まる「仕掛け」を創る地域おこし協力隊を募集。
矢井賀地区の「矢井賀をよくする会」の皆さん
矢井賀地区は、高知県高岡郡中土佐町の南端に位置する小さな集落です。
地区内には、主だった産業もなく商店も消滅している状況です。ここに住む人たちが暮らしていくためには、若い人の力が必要です。
今回、矢井賀を盛り上げようと活動をしている「矢井賀をよくする会」のみなさまにお話を聞きました。
――― まず今の矢井賀の状況を教えてもらえますか。
矢井賀地区に、小学生が何人いると思いますか。今いる小学生は、たったの1人しかいません。
小学校は休校、中学校は廃校になっています。そして子供だけではなくて、20代や30代の夫婦も1組もいない危機的な状況です。
矢井賀地区の総代 中沢さん
――― 確かに、厳しい状況ですね。
ここに住んでいるのは、65歳以上の一人暮らしの高齢の方がほとんどです。この「矢井賀をよくする会」もメンバーの多くは70代半ばです。
一人暮らしのご高齢の方は、どうしても家から出ることも少なくなってしまうので、引きこもりを防ぐためにも、毎週土曜日の朝にはみんなで集まって、会話や交流を楽しみながらモーニングをしています。
―――すごく大切な活動ですね。少しお伺いしたいのですが、矢井賀に住んでいるみなさんは、普段はどのような生活やお仕事に関わる方が多いんですか。
矢井賀地区には、漁師をしている人が10名ほどいます。40代が1名であとはみなさん65歳以上です。
若い1人の方は、サーフィンが好きで矢井賀の波を気に入り10年ほど前に矢井賀に移住してきました。こちらの方がその奥さんでこの方も移住者です。
夫婦で矢井賀地区に移住
―――矢井賀地区の漁業のこと、少し教えてもらえますか。
矢井賀地区の漁業は、網漁もありますがメインは伝統的な一本釣り漁です。
漁業は獲れる獲れないの波がありますが、矢井賀には漁協が運営する観光釣りイカダがあり、漁が少ない冬季の貴重な収入源となっています。
現在4人の漁師で6隻の釣りイカダを管理しています。
もし、その中の1人でも漁師が続けられなくなったら、矢井賀地区の観光釣りイカダを続けることが難しくなってしまう状況です。
そんな中、矢井賀の漁師さんは漁に関する技術を引き継いでいきたいと思っていて、若い人が来てくれたらなんでも教えちゃる!と話していました。
―――思った以上に深刻な状況ですね。少しでも早く矢井賀地区に若い人に来てもらう必要があることわかりました。
何か、矢井賀地区には特産などアピールできるものはありますか。
矢井賀地区には主だった産業や特産品はないです。あるのは、綺麗な海と山、川がギュッとつまった自然環境です。
山のアクティビティと海のアクティビティが1日でできるくらい狭い範囲に海・山・川があります。
この他、使っていない畑や田んぼ、空き家などもたくさんあります。
あとは、この小学校も普段は何も使っていません。
休校になってほとんど使っていない小学校の体育館
―――色々な課題がある中で、矢井賀に人が集まるように仕掛けていく必要がありますね。
この地域を変えて、若い人が来たいと思えるように地域の人と一緒にアイデアを出して、みんなを引っ張ってくれるような人に、地域おこし協力隊として来てほしいですね。
矢井賀は穏やかな人が多く、新しいチャレンジに対して好意的でもあります。
―――そうですね。一緒に地域を変えていく必要がありますね。
私たちが暮らすこの「矢井賀地区」の現状をまずは知って欲しいと思います。
そして、一緒に矢井賀地区を元気にしようという想いを持ってくれる方が来てくれたら本当に嬉しいです。
光回線も通り、ビジネスの環境も整ってきているので工夫とアイデア次第でなんでもできると思います。
矢井賀地区をなんとかしたいと語るみなさま
矢井賀地区は、ここに生活する人が安心して暮らしていくために若い人の力が必要です。
主だった産業や特産品がないこのエリアに若い人が集まってくれる仕掛けは簡単なことではありません。
それでも、ここに住む皆さんとその課題に向き合って、情報を発信し、矢井賀地区に住んでくれる人を一人でも増やせるように頑張りたい地域おこし協力隊のメンバーを募集しています。
まずは、一度矢井賀地区に行ってみませんか。
漁師を目指している方が始める久礼漁協の地域おこし協力隊とは?
久礼漁港の漁船
―――まず今回募集している地域おこし協力隊はどのような方でしょうか。
はい、今回一緒に働く仲間としても求めている人は、将来漁師になりたいと思っている人です。
―――久礼エリアの漁師は、やっぱりカツオ漁ですか?
そうですね、漁協への水揚の9割以上はカツオです。
水面に映る漁船の写真
―――今回の地域おこし協力隊の仕事は、漁師ではなく漁協組合の仕事ですよね。
そうです。実は、漁師の世界は人と人とのつながりをすごく大切にしています。
だから、県外から移住してきて、いきなり漁師になるというのは少しハードルが高いんです。
私たちはまずは漁師の方や漁協の人とつながること、地域や漁師の生活に慣れることをオススメしています。
そのような理由で、地域おこし協力隊の方もまずは久礼漁協で一緒に働きます。
―――具体的にはどのようなお仕事になりますか。
具体的には、水揚げの仕事だったり、漁師の方の手伝いをすることが中心です。
またそれ以外にも、カツオのタタキの体験会イベントなどのサポートや道の駅での品出など幅広くあります。
――今、漁協で同じように働いている人は何人くらいいますか。
6名ですね。
――― ありがとうございます。実際に、漁協で働くことになった場合には労働時間はどのようになりそうですか。
市場に合わせて働きます。なので、今のところ6時半から勤務開始を予定しています。
通常の地域おこし協力隊は8時からですので、その分終わりも早くなります。
もし、漁師の方と一緒に水揚げなどをしたいという方は、4時くらいから働くことも可能です。その場合には、別に日当をお渡ししています。
――― あと、ちょっと聞きづらいのですが、あえて聞かせてください。漁師さんって儲かるんですか。
本当に差がありますね。技術のある方は、びっくりするくらい儲かっています。
ここ2、3年は特にカツオ漁の調子が良くて、中にはいい車に乗り換えている方もいますね(笑)
―――夢がありますね。
そうですね。ただ、皆さん基本的には「釣り」が好きな人がほとんどです。
仕事で釣りをして、休日の日にも趣味で釣りに行く人も結構いたりします。
久礼港の漁船
―――本当に釣り好きですね。最後にどんな方に来て欲しいか一言お願いします。
将来漁師になりたいと思っている方にぜひ来て欲しいと思っています。
また、漁師以外にも漁業や水産業界に興味のある方も大歓迎です。ぜひお待ちしております。
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