転職を考えた時、まず悩むのが「退職前に転職活動を始めるべきか、それとも退職後にはじめるべきか」という点ではないでしょうか?
現在のお仕事が忙しい方ですと、求人情報の検索や履歴書の作成、面接の準備などに時間と労力を割くことはとても大変だと思います。そのため、今のお仕事を退職し、気持ちに余裕を持った状態で転職活動に挑みたいと考える方も多いと思います。
しかし、転職活動を始めるタイミングの選択は、あなたの転職活動を成功させるかどうかに大きく影響を与えることをご存知でしょうか?
実際、筆者が転職のプロにお話をお伺いすると、みなさん必ず「転職活動は退職前から始めてください!」とお話されます。
そこで今回は、退職前に転職活動をはじめるべき理由と、その際に注意すべきポイントについて分かりやすく解説していきたいと思いますので、「今の職場はもう限界!いますぐにでも退職したい」といった方は、まずはゆっくりコーヒーでも飲みながら記事を読み進めてみてくださいね。
1.退職前に転職活動を始めるメリット
メリットその1. 経済的な安定
退職前に転職活動を始める最大のメリットは、なんといっても経済的な安定を保てることです。現職のお給料が継続することで、転職活動中の家賃や生活費などの日々の出費をカバーしながら転職活動を行うことができます。
転職活動を始める前に退職をしてしまうと、将来のための貯金を切り崩したり、趣味や自己投資などへのお金を減らす必要が出てきますが、お給料が継続していればその心配もありません。
メリットその2. 精神的な余裕
精神的な余裕も大きなメリットとなります。退職後に転職活動を始めると、早く次の仕事を見つけなければいけないというプレッシャーがかかりますが、退職前であればそのようなプレッシャーを感じることなく、自分のペースで落ち着いて転職活動を進めることができます。
さらに、焦りやストレスが少ない状態で活動を行うことで、冷静な判断ができ、あなたが考えるキャリアプランやライフスタイルに沿った転職先を見つけられる可能性が高まります。
高知にお住いの方ですと実家暮らしの方も多いと思います。失業期間が長引いてしまうとご家族も心配になるでしょうし、またそのことがあなたにとって更なるプレッシャーとなってしまう可能性もありますので、ご自身とご家族のためにも現職と並行して転職活動を行うのがよいでしょう。
メリットその3. 交渉を有利に進めることができる
現在の仕事を続けているという選択肢があることで、転職先との交渉時に強気の姿勢をとることができ、給与や勤務条件、福利厚生など、自分にとって良い条件を引き出しやすくなります。
例えば給与交渉において、現職での給与や待遇を具体的な比較材料として使用できますので、現在の給与よりも高いオファーを求める根拠が明確になります。
また複数の内定を得た場合には、それぞれのオファーを比較して最も自分に適した条件を選ぶことができるため、転職活動の成功率が高まります。万が一、転職活動が思うように行かなかったとしても、現在の職場で働き続けるというバックアッププランがあるため、リスクを最小限に押さえることができ、この安心感が交渉時の自信にも繋がります。
メリットその4. 退職後にブランクが発生しない
職務経歴にブランク期間が生じることは次の職場探しにおいて不利になることが多いため、できるだけ避けることが大切です。
短期間であれば問題ないですが、長期間のブランクがある場合、面接官はその期間にあなたが何をしていたのか、また、その期間が再び起こるのではないかと懸念することがあります。そして、たとえそのブランク期間が家族の看護など特別な事象だったとしても、その説明が不十分だと不利に働くこともありますので注意が必要です。
その他、自己啓発やボランティア活動などでブランク期間ができてしまったといった方も、その期間に学んだことや得た経験をしっかりと説明できるように準備しておきましょう。
「次の仕事を始める前にどうしてもリフレッシュする機会が欲しい」ということであれば、現職での有給休暇や、新しい職場での勤務開始日を調整するなどして時間を確保するのが得策です。
2.退職前に転職活動を始める際の3つの注意点
ここからは、退職前から転職活動を行う際の注意点についてご紹介していきたいと思います。
注意点その1. 現職の規定に従う
転職活動を始める前には、現在の会社の就業規則なども確認しておきましょう。同業他社や競合他社への転職は法律上は問題はないのですが、会社が規定している競業避止義務(きょうぎょうひしぎむ)や秘密保持契約に違反してしまうと損害賠償請求をされてしまう可能性がありますので注意が必要です。
注意点その2. 情報漏洩に注意
転職活動の情報管理も重要です。特に現職の同僚や上司に知られたくない場合は要注意。転職関連の書類やメールは自宅で管理し、会社のパソコンやメールアドレスは使わないようにしましょう。
面接のスケジュールや応募先企業の情報も、信頼できる人以外には共有しないのが賢明です。また転職活動に関するSNSへの投稿にも気を付けてくださいね。
注意点その3. 円満退社を心がける
現在の仕事と転職活動の両立は大変かもしれませんが、現職の業務を疎かにしてしまうと、あなたに対する評判を落とすことにもつながりますし、最悪の場合、突然解雇されるリスクもありますので注意が必要です。
また 一部の企業では、応募者に対して履歴書や職務経歴書と合わせてリファレンス(推薦状)の提出を求める場合があります。
前職の上司と良好な関係にあれば、このリファレンスをお願いしやすいですし、あなたが信頼できる人物であると転職先企業に対してアピールすることもできますので、次のステップを踏み出すうえで大きな後押しとなります。
現職の上司や同僚とはできる限り良い関係を築いておくようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?多くの方にとって転職は人生の大きな分岐点になると思いますので、焦らず計画的に進めることが転職を成功させるカギとなります。
退職前から転職活動を始めておけば、経済的な安心感や精神的な余裕を保ちながら自分にあった転職先をじっくりと探すことができ、より良い条件で転職を実現できる可能性が高まりますので、正直、一時的に忙しくなってしまうこと以外にデメリットらしきものは見当たりません。
またこの「忙しさ」も、BUNTANなどの転職エージェントを賢く活用すれば解決できることがほとんどだと思いますので、登録しておいて損はないですよ!(しかも無料です!)
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