これから就職や転職を考えている皆さんに向けて、今回は「年収に影響を及ぼす要素」について語りたいと思います。
一般的な考え方では能力やスキルが給料を決めるもので、同じ会社内では確かにその通りです。
しかし、世の中全体を見ると、能力やスキルと給料が必ずしも連動しているわけではありません。その理由は、入社する業界や企業の規模によって、ある程度の給与幅が決まるからです。
能力と年収は必ずしも連動していない、なぜあの人の給料が高いのか
業界によって平均的な給与が異なるという事実を認識しましょう。金融業界、総合商社、メーカーなどの業界では、高い給与が支払われる傾向があります。それに対して、サービス業、小売、介護などの業界では、比較的に給与が低いことが多いのです。
さらに、企業の規模も給与に大きな影響を及ぼします。大手企業(上場企業)では、経験年数や年齢に応じて高い給料が支払われることが多いです。
これに対して、小規模な企業では、能力が高く成果を出しても、給与の上限は一定であることもあります。
新卒 大手総合商社入社の場合
具体的な例で説明しましょう。新卒で大手総合商社に入社し、約15年間勤務した人がいます。彼の能力や役職は平均的であるにも関わらず、その年収はおおよそ900万円です。
新卒 中小規模の小売店入社の場合
一方、新卒で中小規模の小売店に入社し、15年間働き、能力が高く、社内でもトップクラスの成績を収めている人がいるとします。しかし、その年収は380万円ということがよくあります。
給与だけでは計れない、働く価値を大切にしよう
ここまでの話から、能力やスキルが給与と必ずしも連動していないことがお分かりいただけたかと思います。
しかし、これが給料が高い業界や大手企業が必ずしも良いという意味ではありません。給与はあくまでも一つの評価軸であり、自分自身が働きやすい環境や自己成長につながる場所、ワークライフバランスを大切にしたいという思いも大切です。
結論として、能力やスキルだけでなく、業界や企業規模が給与に大きな影響を及ぼします。しかし、就職や転職を考えている皆さんが大切にするべきは、自分自身の価値観や生活スタイルに合った職場選びです。
まとめ 自分の特性とキャリアパスをしっかりと考え、企業を選ぼう
給与だけが全てではありません。自分の能力を最大限に発揮して高収入を得たいのか、働きやすさや自己成長、ワークライフバランスを重視したいのか。
それぞれの特性と自分のキャリアパスをしっかりと考慮する必要があります。能力よりも業界、そして企業規模が年収差を生む本当の理由を理解し、あなた自身のキャリア設計に役立ててください。