高知県の魅力である食の豊かさや自然の美しさ、それは基幹産業である農業によって生み出されています。そんな農業をIT技術で支えているのが株式会社高知県農協電算センター。JAグループ高知の電算室の役割を担い、グループ全体の発展に貢献しています。
今回はベテランの総務部長とシステムエンジニアとして2022年度入社された社員のお二人に高知県農協電算センターでの「仕事内容」や「働きがい」、そして取材を通じて伝わってきた「働きやすさ」について伺いました。
総務部長 横田路生 さん
業務部経済グループ 藤原龍也 さん
幅広いサポートで高知の農業を支える、電算センターの役割とは
ーー高知県農協電算センターさんはIT技術で高知県の様々な農協さんをサポートされているとのことですが、具体的にはどのような事業をされているのでしょうか。
横田さん:高知県農協電算センターはその名の通り、JAグループ高知の電算に特化した会社です。昭和55年に創業して以降40年に渡り、あらゆるJAグループ高知の情報システムを提供しています。企画からシステム開発も行い、保守・運用も担っています。
ーーシステム開発から保守まで幅広く取り組まれているんですね。
横田さん:そうなんです。要件定義から開発を始め、システム構築まで一貫してやっています。またインフラ構築も重要な事業で、JAグループ高知の350ほどの事業所を繋ぐネットワークも整備しています。西から東までカバーしているので、エリアはとても広いですよ。
ーーまさに高知の農業を支えていますね。どれくらいの従業員の方がおられるのか教えてください。
横田さん:現在の従業員数は39名です。理系のイメージが強いと思いますが、文理問わず、様々な方が働いています。高知出身の方が多いですが、大学が高知だったというような県外の方でも高知に縁がある方が在籍しています。中には海外出身の方も居て、賑やかな職場ですよ。
地域に貢献したい!そんな志で情報システムを作っています
ーー横田さん、藤原さんお二人ともが中途入社と伺っていますが、藤原さんが入社されたのはいつ頃ですか。
藤原さん:2022年の10月ごろにシステムエンジニアとして入社しましたので、今でちょうど1年くらいですね(2023年12月現在)。以前は工場機器の制御系システムの開発や業務アプリ開発などを行なっていました。
ーーソフトウェア開発のどういった点に魅力を感じていますか?
藤原さん:自分でコーディングしたプログラムを元に、意図通りに機械やシステムが動くことがとても面白いです。例えば工場では大きなモーターなどが稼働していますが、それが自分の思い通りに動くと少し感動しますよね。
電算センターでの業務に関しても、私自身高知県の出身ですので農業は身近にありました。また祖父母が農家をしているため、作るシステムのイメージが付きやすいことに面白さを感じています。
ーー農業とIT技術が組み合わさることでどのような変化があると感じていますか?
藤原さん:高知県は様々なところで人手不足などが言われていますが、IT技術を活用することで、これまで手作業でやっていたことを簡略化することができます。例えば、 “データをひとつひとつExcelに入力して計算し、wordで書類を作る” というところも、システムに入力するだけで書類作成まで済ませてしまう。業務効率化によって省人化に貢献できると思います。
横田さん:同じシステムでデータを蓄積することで、JAグループ高知全体の統計を出せるなど、データ活用も可能になります。付加価値を生み出すこともIT化の大きなメリットですね。
ーー高知県の農業の発展にも大きく貢献しているんですね。
横田さん:高知県にとって農業は重要な基幹産業ですから、地域発展のために必要な裏方役、つまり高知の経済を裏側から支えているという想いがあります。
また先ほど藤原さんも言っていましたが、高知は慢性的な人手不足。情報システムなしでは立ち行かない。そういう面で「地域に貢献したい!」という志を持った方が入社してくれることが多くて、とてもありがたいですね。
農業 × IT技術。業界が繋がることで生まれる仕事へのやりがい
ーー藤原さんは以前は大阪で働いておられたそうですが、電算センターに転職してどのような変化を感じていますか?
藤原さん:「居心地が良い」が最初に出てきますね。IT業界って働き方もかなりハードな印象が強いですが、ここではそういうことは感じません。人間関係もとても良いです。
また業務内容も一般的なIT系の会社では顧客からの依頼対応がメインですが、電算センターではJAさんに「こういうシステムはどうですか?」と提案することができます。そういう点でもやりがいを感じますね。
横田さん:JAグループ高知は私たちにとってお客様でもありますが、同時に同じJAグループの仲間でもあります。話す機会も多いので、提案に関しても進めやすい。何よりお互いにJAグループ高知全体を考えての話ができますので、関係性が前向きですよね。
ーー電算センターさんならではの働きやすさがあるんですね。その一方で大変なことは何かありますか?
藤原さん:システムの企画・設計から運用・保守までの全てが業務範囲であることは大変でもありますね。個人的には要件定義や設計などの上流工程に興味が強いのですが、保守・運用もカバーするとなると上流工程に集中しづらい。企画段階に集中して良いものを作りたいという想いはあります。
横田さん:私も以前は藤原さんと同じSEをやっていましたので、その気持ちはよくわかります。今は総務部長として総務、経理、人事、さらには情報セキュリティとなんでもやっています。様々な業務を知っている、経験しているということは今後様々なところで活きてきますので、業務の分業化を進めることも念頭に置きつつ、いろんな経験をしてもらいたいですね。
藤原さん:そうですね。一気通貫で企画から運用まで対応することは大変ではありますが自身の経験・スキルアップの面では大きなメリットがあるとも感じています。
5年内の新入社員離職者ゼロ!福利厚生やプライベートも充実の電算センターの魅力
ーーここまでお話しを伺っていてもとても働きやすそうだなと感じます。
横田さん:そうですね。ありがたいことに新入社員が5年以内に辞めたことはおそらくないかと思います。
ーーそれはすごいですね。やはり福利厚生なども充実しているんでしょうか?
藤原さん:土日、祝日がしっかり休暇である上に、有休も取りやすいので、プライベートの予定などが立てやすいのはありがたいですね。
横田さん:私としては医療費給付制度はとてもありがたい制度だなと感じています。保険適用の医療に限りますが、月の医療費が3,000円を超えた場合にその分をキャッシュバックしてもらえる制度です。
ーー素晴らしい!そんな制度があるなんて、魅力的すぎます。
横田さん:上限はありますが、以前入院したときなどに補助をいただけて、会社のありがたみを実感しました。
他にもクラブ活動として野球部があったり、BBQなどの会社のイベントもあり、業務外でも社員同士で顔を合わせる機会も多いです。そういったことが人間関係の良さに繋がっていると感じています。
ーーそういう社内イベントがあれば、藤原さんのように県外から高知に帰ってきた方も退屈しなさそうですね。
藤原さん:そうですね。個人的にはコロナ禍以前は忘年会などは豪華景品も合って盛り上がっていたと聞いているので、楽しみにしています。
あと都会から帰ってきた人間ならではかも知れませんが、田舎ぐらしを満喫しています。私は実家が仁淀川町にあるんですが、休日は実家に帰って、農作業を手伝ったりしています。先日は祖父と山に言って薪割りをやりました。
ーー薪割りですか?!なかなかプライベートでやる方はいないので興味深いですね。
藤原さん:高知に帰ってきてから自然というかサバイバルに興味を持つようになりましたね。例えば「山に生えているキノコなどを見分けられるようになりたい」と思って図鑑を買って勉強したりして。サバイバル能力を高めていきたいですね(笑)。
ふるさとの発展に貢献している電算センターが求める人材とは
ーー藤原さんはこれから電算センターでどのような働きをしたいと考えていますか。
藤原さん:そうですね。歴史ある会社だからこそ、昔に作ったシステムが今もまだまだ現役で動いていることが多いので、それらを刷新させたいなと考えています。もっと良いシステムを迅速に提供できるように力を尽くしたいです。
ーー横田さんとしてはいかがでしょうか。
横田さん:地域はもちろんですが、地元高知に貢献したい!という志を持った方に多く入社していただいてるので、彼らが働きやすい会社であり続けたいなと思っています。あと、個人的にはJAグループ高知の枠にとどまらないような会社になっていっても面白いと考えています。
ーーこれから一緒に働いて下さる方に向けて「こんな人に来てもらいたい」があれば教えてください!
藤原さん:ITスキルの有無に関わらず、新しいスキルを身につけたいという気持ちがある方に来てほしいですね。OJTでもお伝えはしていきますが、個人としてもどんどん知識やスキルを高めてくれると良いですし、それが会社としてもIT資産になります。
横田さん:どんなときでも楽しくやれるような人が来てくれるといいなと思います。業務に前向きに取り組んでもらって、幅広い経験やスキルを身につけることが、JAグループ高知のために、そしてその先の組合員様のためになると思います。
ーーありがとうございます!最後に藤原さんから一言お願いします。
藤原さん:私の場合は採用面接の時に感じた空気感と入社後の職場の雰囲気に差がないことを実感しています。面接を受けていただいて「あ、自分合うかも」と感じた方は入社後も気持ちよく働くことができると思いますので、是非気軽にエントリーしていただけたら嬉しいです。
執筆:高津みなと
編集:芳村百里香
投稿日:2023年12月13日