みなさんは、「デジタルリテラシー」について考えたことはありますか?ことば自体は聞いたことがあっても、実際どのようなものか分からないといった方も多いのではないでしょうか。
デジタルリテラシーを簡単に説明すると、コンピュータやインターネットなどのデジタル技術を効果的に活用する能力のことをいい、情報活用能力などとも呼ばれます。
リモートワークが普及し、ネットショッピングが当たり前となった現在、このデジタルリテラシーを身につけておかないと、今後社会から取り残されてしまう可能性が十分にあり、特に転職やキャリアアップを考える上では、デジタル活用能力の習得は避けて通れない道となっています。つまり、デジタルリテラシーは現代に生きる人々にとって、まさに必須のスキルと言えるでしょう。
そこで今回は、このデジタル時代を生き抜くために必要な、7つの重要スキルについて詳しく解説していきたいと思います。
1.情報リテラシー:正確な情報を見極める力
現在、インターネット上には膨大な量の情報が溢れています。これらの情報の中から、正確で信頼のできるものを見つけ出し、判断、活用する能力が求められます。
例えば転職を考える場合、みなさんはどのように企業情報や業界の動向について調べていますか?デマやフェイクニュースに惑わされず適切な判断を下す方法として、ニュース記事を読むときには複数の情報源を確認することや、信頼性の高いメディアを選ぶことが大切です。
また情報の出所や執筆者の背景を調べることで、その情報がどれだけ信頼できるものなのかを判断する手助けにもなります。
2.デジタルコミュニケーション:コミュニケーションツールの使い方
現代の仕事環境では、メールやチャット、ビデオ会議などのデジタルツールを使ってコミュニケーションを取ることが当たり前になってきました。
適切なツールの選択や、分かりやすく簡潔なメッセージの作成方法、オンライン会議でのマナーなどは身につけておくとよいでしょう。
特に部署内でのミーティングや取引先との商談に、ZoomやTeamsといったビデオ会議ツールは必ずと言っていいほど使用しますので、基本的な使い方をマスターしておくことは非常に重要です。
会議の前にマイクやカメラの設定に問題がないかを確認したり、背景などにも気を配ることで、プロフェッショナルな印象を与えることができます。
3.デジタルセキュリティ:個人情報や企業の情報資産を守る知識と対策
サイバー攻撃や個人情報の漏洩などのリスクが増加する中で、デジタルセキュリティに関する知識とその対策は必須です。
パスワード管理や二段階認証の利用、コンピュータウイルスの見分け方など、基本的なセキュリティ対策は身につけておきましょう。
またパスワードは定期的に変更し、複数のアカウントで同じパスワードを使わないようにしたり、定期的なソフトウェアの更新やバックアップの重要性についても理解しておくとよいでしょう。
4.クリエイティブスキル:デジタルツールを使った創造的な表現
デザインソフトや動画編集ツール、音楽制作ソフトなどを活用して、クリエイティブな作品を作り出すスキルも重要です。
これにより、個人の表現力を高めるだけでなく、ビジネスの場でも差別化を図ることができます。
例えばAdobe製品にあるような制作支援ツールを使って、実際のプロジェクトでも応用できる方法を身につけたり、出来上がった作品をポートフォリオとしてSNSに公開することで、思わぬところから仕事の依頼が舞い込む可能性もあります。
5.データリテラシー:データを分析し活用する能力
ビジネスや日常生活のなかでもデータを活用する場面が増えています。データの収集と分析、そこから見えてくる隠れた傾向や規則性を見つけ出す能力は、データに基づいた戦略的な意思決定を支える重要なスキルとなります。
問題の原因を正確に特定することで解決策が見つけやすくなり、また、問題解決が効率化され、効果的なマーケティングや商品戦略を立てられるでしょう。
使いやすく基本的なデータ分析や表計算が可能なExcelや、技術的なスキルが無くても操作しやすいデータ分析ツールTableau(タブロー)などは多くの企業や教育機関でも導入されていますので、これらのツールに関する知識や使い方を学んでおくのもおすすめです。
6.問題解決能力:デジタル技術を活用した問題解決
データリテラシーに関連して、問題解決能力も重要です。問題点を正確に理解して本質的な課題を特定することや、新しい視点を持って創造的な解決策を考えられるスキルが求められます。
またチームで協力して問題を解決するためのリーダーシップや、実際に行動に起こすための実行力もなどもここに含まれます。
直感や経験だけに頼らずデータに基づいた判断を行うことで、効果的かつ効率的に問題を解決できるようになるでしょう。
問題解決能力は企業に対して大きなアピールポイントとなりますので、今までの仕事の経験を振り返りながら、面接時には効果的な自己PRができるように準備しておくと、あなたの強みを最大限にアピールできるようになります。
7.プログラミングスキル:基礎から始めるコードの理解と活用
プログラミングの基礎を理解することで、ソフトウェアやアプリケーションの開発が可能になります。特にコードを読み書きする能力は、問題解決や新しいアイデアの実現に役立ちます。
これから学習する場合は、基礎が学びやすいPython、WEB開発に興味がある場合はJavaScriptなどが比較的学びやすく応用範囲も広いのでオススメです。
まずは無料で始められるオンラインプログラミングスクールもありますので、ぜひ利用してみてください。
まとめ
いかがでしたか?今回ご紹介した内容には、初めて耳にするワードもいくつか含まれているかもしれません。
近年、企業は応募者のデジタルスキルを重視する傾向にありますので、これらを上手くアピールできるかどうかが選考の重要なポイントの一つとなっています。
現時点では「そんなスキルが必要なのか」といった程度でも十分ですので、気になったスキルやワードについては、ぜひ調べてみてくださいね。
ご紹介した内容はあくまでも一例ですので、ご自身の「希望の職種」や「なりたい自分」に合わせたスキルセットを身につけて、転職を成功させましょう!
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