みなさんは、高知県にある”雲の上の図書館”をご存知でしょうか?
高知県の小さな町に建てられた、木の温もり溢れる図書館です。
コロナウイルスの影響で、リモートワークなどで自宅で仕事をすることが多くなった人も増えたのではないかと思います。
たまには場所を変えて、自然の中にたたずむ素敵な図書館で作業してみませんか?
雲の上の図書館がある梼原町(ゆすはらちょう)
雲の上の図書館があるのは、高知県高岡郡梼原町(ゆすはらちょう)。
愛媛との県境に位置した梼原町は、町面積の91%が森林で人口3,500人のとても小さな町です。
四国の気候は温暖なイメージがあると思いますが、梼原町は標高が高いため、冬は積もるほど雪が降るそう。
梼原町は移住支援に力を入れていて、移住者が200人以上もいます。
もし地方への移住を検討されている方は、ぜひ梼原町も候補に入れてみてはいかがでしょうか?
隈研吾さんが手掛けた雲の上の図書館
2018年5月に建てられた雲の上の図書館。
外観が特徴的で、初めて見る人は図書館とわからないかもしれません。
そんな雲の上の図書館を手掛けたのは、新国立競技場を設計したことでも有名な、一級建築士の隈研吾さんです。
隈研吾さんは、雲の上の図書館以外にも梼原町にある多くの建物を手掛けています。
- 梼原町総合庁舎
- YURURIゆすはら
- 雲の上のホテル・レストラン
- 雲の上のギャラリー
- まちの駅「ゆすはら」
以上の5つが隈研吾さんが設計した建物で、雲の上の図書館は隈研吾さんが設計したの6つ目の建造物になります。
隈研吾さんが設計した建物の特徴は、なんと言っても「木」です。
この雲の上の図書館も、梼原産の木をふんだんに使用した建物になっています。
館内は木の温もりがたくさん
雲の上の図書館は外観だけでなく、館内にも木が多く使われています。
館内は靴を脱いで入館するスタイルで、足からも木の温もりを感じられます。
そこからまず目に入る、たくさんの木々が組まれた特徴的な天井は圧巻です。
館内は2階建てになっていて素晴らしい開放感。
この解放感に加えて、天気の良い日は窓を開放しているので、風が入ってきてとても気持ちがいいんですよ。
壁や本棚にも木がたくさん使われていて、本を探すための頭文字まで木で作られています。
細かいところまで木をモチーフにしていることがわかりますね。
このように雲の上の図書館は、木の温もりをたっぷりと感じられる空間になっています。
新聞や雑誌、マンガなど多様な種類の本がたくさん
1階には新聞や雑誌が並べられており、1階の一部と2階にはマンガコーナーもあります。
図書館を設計した隈研吾さんのコーナーも作られていました。
1階から2階への階段の下にも、たくさんの本が並んでいます。
無料Wi-Fiと電源完備でテレワークにもおすすめ
雲の上の図書館には無料Wi-Fiがあり、速度も早くて快適です。
さらに、2階には電源完備の閲覧コーナーがあります。
雲の上の図書館は、基本的にはおしゃべりOKとなっていますが、この閲覧コーナーはサイレントゾーンとなっています。
電源を完備したデスク以外にも、閲覧コーナーがあり集中して読書ができますよ。
イメージとしては、1階はおしゃべりOK、2階の閲覧コーナーでは静かにするという感じでしょうか。
先日、1階でパソコンを使ってオンラインミーティングをしている方もいらっしゃいました。
一般的な図書館とちがい、静かに過ごすことに過敏にならなくていいですし、快適なネット環境もあるので雲の上の図書館で仕事をするのもおすすめです。
ゆっくり本を読めるスペース
雲の上の図書館には、本を読めるスペースがたくさんあります。
1階カフェの前のスペースや交流広場、2階のコミュケーションラウンジなど座れる場所が多く設けられているので、ゆっくり本を読めます。
しかし、今は新型コロナウイルス感染拡大防止のため座席数を減らしているので、以前に比べスペースが縮小されています。
週末は近くにある中学校や高校の学生たちも多く混雑しますが、それでも座る場所がなくなることはほとんどないでしょう。
平日はとてもゆったりした時間が流れているので、もし行けるのであれば平日がおすすめです。
お子様向けの絵本コーナーが充実
雲の上の図書館は大人だけではなく、子どもも楽しめる図書館です。
子どもにもお子様連れの親にも嬉しい、子ども向けの本がズラッと並んだ絵本コーナーが充実しています。
閲覧コーナー以外は基本的におしゃべりが禁止されていないので、子供と一緒に読んだり、読みきかせる、なんてことができますね。
絵本コーナーの奥には、助産師や保健師による相談が受けられる子育て相談室や、ベビールームも完備されています。
ボルダリングもできる
みなさんは、ボルダリングという言葉を聞いたことはありますか?
ボルダリングは岩を登る「ロッククライミング」の1つで、人工壁に付いているホールドという突起物を使って壁をのぼるスポーツです。
東京オリンピックの正式種目に新たに採用されるほど、近年人気が高まっています。
そんなボルダリングできる設備が、なんと雲の上の図書館にあるんです!
シューズの貸し出しもあり、小学生以上なら誰でも無料で利用できるのも嬉しいポイント。
しかし、ボルダリングも新型コロナウイルス対策のため利用を中止しています。
早くコロナが落ち着いて、以前のように利用できる日が来ることを願うばかりです。
カフェが併設
1階の絵本コーナーの隣には、町内の障害者支援グループ竹ぼうきの方々が運営する「カフェほうきぐも」というカフェが併設されています。
コーヒーやケーキが売られていて、値段もお手頃なので読書の合間の一息に最適ですよ。
定休日は、図書館休館日の火曜日と水曜日です。
この日はあいにく定休日だったので、閉まっていてメニューは見られませんでしたが、週末はケーキが売り切れることもあるそう。
営業時間も11〜13時、14時〜16時半と短いので、お気をつけください。
図書館の立地や周辺のお店
雲の上の図書館があるのは町の中心部。
梼原町の中心部
中心部には、町役場や病院、スーパー、喫茶店、飲食店などさまざまなお店があります。
一通りのものは揃っている中心部ですが、公共交通機関の便はあまりよくありません。
JR須崎駅と梼原町の中心部間をバスが運行していますが、運行本数が少ないため自家用車での来館がおすすめです。
雲の上の図書館の敷地に駐車場がありますが、少し歩いたところの梼原町総合庁舎の駐車場に停めても大丈夫です。
図書館の駐車場に比べて広いですし、図書館までの道は町のメインロードとなっているので、いろいろ散策しながら歩いてみるのも楽しいかもしれません。
ワーケーションとしてもおすすめ
図書館がある梼原町は、自然豊かな静かな町です。
木をたくさん使用した館内は、心がとても落ち着く場所だと感じました。
- 自宅で仕事をしているけど飽きてきた
- 場所を変えて、集中して仕事をしたい
という方にも、ワーケーションとしておすすめしたい場所です。
<雲の上の図書館への車でのアクセス>
高知駅から:約1時間30分
高知空港から:約1時間40分
松山空港から:約1時間40分
高速道路を使わなければ、もう少し時間がかかります。
図書館の近くには、隈研吾さんが設計した雲の上のホテルや雲の上のホテルの別館であるマルシェゆすはらという宿泊施設もあります。
今はGoToトラベルキャンペーンを利用することで、普段よりもお得に宿泊できるので、ぜひ泊まってみてはいかがでしょうか?。
雲の上のホテル
マルシェゆすはら
http://www.town.yusuhara.kochi.jp/kanko/stay/entry-1398.html
宿泊予約ページ(楽天トラベル)
https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/109505/109505.html
ぜひ都会の喧騒から離れて、雲の上の図書館を訪れてみてはいかがでしょうか?